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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.100 TETSU
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出題時のコメント:

先手・後手とも持駒なし。10手台


入玉したものの、味方はなく隅に追い込まれて絶対絶命。
でも、38玉には18玉、また39玉なら19玉と、影に隠れて意外に詰みません。
このまま繰り返しては千日手。 さあ、どうしましょう。

よく見ると、39の玉がいなければ、そのままで詰んでいますね(後手も持駒なしなので合駒はできません)。
つまり玉がジャマ駒! といっても玉は捨てるわけにいきません。
どこか飛車の利きを邪魔しないところにもっていければ・・・と思って更によく見ると、97の地点が空いているのが目につきます。
わかった! 48玉、59玉、とジグザグに88玉まで行けば、97玉で詰みだ。

お見事。 それを思いつけば半分正解です。
えっ? 半分?
後手も黙って詰まされてはくれません。
更によく見ると77の歩が浮いているのがわかるでしょうか。 後手の玉も28玉、39玉とジグザグに77歩を取りに行くのです。

  48玉、28玉、59玉、39玉、
  68玉、48玉、79玉、59玉、
  88玉、68玉、97玉77玉
  79飛 まで13手

解答は大波乱。18名中「97玉まで11手」が6名、「79飛まで13手」が9名、「79飛まで17手」が3名。
13手が作意手順で正解。 17手解は38玉とちょっと寄り道したものなので、これも正解。
11手解は受方が最長に逃げていないので、残念ながら不正解になります。

この趣向は玉がジグザグに移動するので玉ノコ(鋸)と呼ばれていますが、本作は両方の玉がジグザグに移動する双玉ノコだったのでした。 後手の玉に先手の玉が付いていくのは森茂さんくるくるNo.89(二条二郎さんより)など作例がありますが、本作のように先手の玉に後手の玉が付いて行くのは初めて。くる展No.68(龍ノコ)と同様のユニークな発想です。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
小峰耕希さん:
シンプルに軌道を限定。
小野寺さん:
ジグザグがどうのって歌があったような。
中澤照夫さん:
楽しい王鋸作品。王が退場して詰上がり。
作意では玉方も玉鋸なのでしょうか。
そこまで分かっていて惜しい。玉方も玉ノコした方が2手長いのです。
長谷繁蔵さん:
キレイな初形に面白い手順。
凡骨生さん:
付かず離れずの夫婦鋸。
大貧民さん:
ユーモア溢れる作品
鈴川優希さん:
100おめでとうございます。玉がすき間を求めてどんどん離れていく手順が楽しいです。
平尾一土さん:
後手持ち駒なしを見落としていて、しばらく考えこんでしまいました。最終手79飛で作品が引き締まっていると思います。
鈴川さん、平尾さん、初解答ありがとうございます。
くるくるもとうとう100局に。 そろそろ作品集を考えたいですね。
しろねこさん:
双玉問題でお互いの玉が動きます。
後手の持ち駒がないので難しいですね。
持ち駒があれば受けが効く。
ぺしさん:
持ち駒なしを見落としていてずいぶん悩みました
べしさんも初解答。 ありがとうございます。
展示室では後手の持駒も指定した詰将棋もよく出題されるので、ご注意ください。
S.Kimuraさん:
攻め方の玉にくっついて玉が逃げてみると,77に逃げ道があって,なるほど.
鈴木康夫さん:
66銀が無い分最後に一工夫。
隅の老人Bさん:
追いかけて、追いかけて、すがりつきたいの。
あの人が消えて行く、雨の曲がり角。
http://www.youtube.com/watch?v=6QNVoMLKVp0
100番目がTETSUさん、偶然かな?
動画付きの感想とはびっくり。 100番目はくるくるの大御所老花現象さんと思っていたのですが、手数の関係で私になってしまいました。
u-makuさん:
吸い上げられて出て来たところを捕獲。
嵐田保夫さん:
抜け駆けは許さない。
タクさん:
「王」による連続開き王手の記録作?
これはもっとすごい23回の記録作があります(大崎壮太郎さん)。

くるくる展示室No.100 解答:18名 正解12名(下記)

  嵐田保夫さん  S.Kimuraさん  小野寺さん  小峰耕希さん
  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  躑躅さん
  長谷繁蔵さん  平尾一土さん  凡骨生さん  u-makuさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。