5筋の駒柱が目に付く初形。 この駒柱を順に崩していきます。
58と、同玉、48馬、67玉、68歩、同馬、
双方の馬が48、68と同じラインに並びました。 ここからの馬の軌跡にご注目ください。
56銀、同玉、66馬、45玉、46歩、同馬、
54銀、同玉、44馬、63玉、64歩、同馬、
52銀不成、同玉、62馬、41玉、42歩、同馬、
馬が両方ともジグザグの軌跡を描いて8段目から2段目まで息を合わせて並走。
作者 「双方馬ノコ、駒柱を一気に崩して厄払い(笑)。」
菅野さんは、くるくる展示室No.282 「付き馬」で、横型の双方馬ノコの送り趣向を見せてくれましたが、今度は縦型。
2段ずつの大きな馬ノコで、動きがダイナミック。
そして、42同銀成で駒柱がすべて崩れて、以下は収束です。
31飛が71玉を狙っているのでご注意ください。
42同銀成、同玉、51角、同飛、同馬、同玉、53香、52歩合、
61飛、42玉、52香成、同玉、62飛成、41玉、42歩、31玉、
51龍 まで41手
42同銀成、同玉、51角、41玉、42香までぐらいでまとまればよかったんですが、ちょっと長め。
双方の大馬ノコで駒柱を一気に崩す爽快感は楽しめたのではないかと思います。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 馬を引き連れて、上辺に追い込む前半部が楽しい趣向。
- 金少桂さん:
- 予想通りとはいえ綺麗に5筋駒柱が消えていく。
No.301と銀のナナメ後ろに歩をたたいて取らせて銀をまっすぐ立つところが妙にかぶってるけど偶然か、それとも選題の悪戯か(笑)
最後逆王手にびっくりしたけど冷静に進めれば大丈夫だった。収束がもうちょっと簡単だとうれしいけど、あまり人のことは言えそうにないなぁ。
- 蛇塚の坂本さん:
- 6四歩同馬までの18手まではすんなり行ったのですが、玉を4一に追いやりバタバタにしても詰ます自信が持てず別の順を思い巡らせ停滞していました。玉の協力の6一飛を発見して闇がスッと消えました。
- 長谷繁蔵さん:
- 馬を上手く逆利用。収束も良し。
- ぬさん:
- 駒柱が意外と早く崩れた。崩れてからがちょっと難しい。
- 小山邦明さん:
- 52を成香にして打歩詰解消と同時に、52合をうまく歩に限定している
- 隅の老人Bさん:
- 敵馬で退路を塞いで王を上部に追います。
趣向が終わってからの手順が少し長いかな、です。
- キリギリスさん:
- 最後に逆王手で少し焦りました。
- S.Kimuraさん:
- 双方の馬が2マスずつ動くのが意外でした.
- 攻めダルマンさん:
- 木を登っていくような手順で好み。最後はちょっとすっきりしないが。
- 占魚亭さん:
- 駒柱を崩しつつ双方の馬を下段に誘導。
- 池田俊哉さん:
- 二枚馬がクロスしながら下段から上段へ。51で馬が相殺するまでは必然だが収束にちょっとだけ悩んだ
- 馬屋原剛さん:
- 収束がすっきりしないか。
- Pathfinderさん:
- 双方の馬が描く二重螺旋。
なるほど。三次元で見ればまさに二重螺旋ですね。「DNA」とか命名すればよかったかも。
- やぶいりさん:
- 逆王手を喰らってダメかと思ったが俗手でせまったら詰んだ
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