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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.293 ぬさん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
10手台。くるくるおもちゃ箱ではやさしく楽しい趣向詰を出題

くるくる展示室No.293 ぬ

「詰将棋の楽しみはいろいろ。 その中でも趣向詰はおもしろく、 繰返しの美しさに魅せられて詰将棋の楽園に入り込む人も少なくないようです。 残念なのは、おもしろい趣向詰でも、配置が複雑で解く気がしなかったり、序や収束が難しくてなかなか解けない問題が多いこと。 そこで、この「くるくるおもちゃ箱」では、 はじめて趣向詰に触れる人が楽しめることを目的として、いろいろな人の作品を紹介し、 そのままでは難しい作品は、おもちゃ箱流にアレンジして紹介していきたいと思います。 目標レベルは、詰パラ読者なら半分以上が暗算で解けること (解答者の半分ではありませんぞ)。」
(くるくるおもちゃ箱 はじめに より)

というのが、くるくるおもちゃ箱の趣旨。 くるくる展示室もその趣旨にあったやさしい趣向詰を出題しています。 詰パラなどでは、やさしすぎるからと、ちょっと考える序や収束を付けたりすることも多いのですが、 そういうのはくるくる展示室ではボツになる可能性が大きいので、くる展に投稿する方はご注意を。

本作は、くるくるの見本のような、「美しく楽しい趣向詰の世界を」紹介する趣旨にぴったりあった作品です。 純飛角図式に金一色持駒という、アート展示室にも出せそうな美しい初形から、楽しい趣向手順が飛び出します。

  31飛成、12玉、22金、13玉、
  33龍、14玉、24金、15玉、
  35龍、16玉、26金、17玉、
  37龍、18玉、28金 まで15手

31飛成と一間龍で迫れば、合駒は22金まで詰み、12玉と逃げ出すしかありません。 22金、13玉となれば、また33龍と追撃できますね。 受方の飛角に取られないように王手していけば自然に趣向にはいれる優しい作品。

作者 「飛角図式&持駒金4枚の龍金追い趣向です。19飛がないと、7手目15金等の手で詰みます。」

龍と金のコンビネーションで、11から18まで一直線に進む爽快な趣向でした。

ちょっと残念だったのは、4月は詰将棋ガイダンスということでいろいろなタイプの出題があったせいか、くるくるにしては解答者が少な目だったこと。 展示室は試験問題ではなく、総合成績が付くわけでもないので、全問解く必要はありません。 初めての方も、気に入った作品が1題でもあったら、解答・感想をおよせください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
角の効きを見事に外した金の市松面白い。
山下誠さん:
龍を利用して金が一歩ずつ追いかける様が面白い。
小山邦明さん:
初形と持駒のダブル趣向で手順も楽しい。
Pathfinderさん:
飛角図式で表現できるとは驚き。
小林巧さん:
飛び飛びに並んだ4つの金。
紫禁城の夜明けならぬ、四金状の詰め上がりが美しい。
占魚亭さん:
飛角図式のくるくるとは珍しい?

くる展では、No.66老花現象さんに続いて2作目でしょうか。 他に飛角3枚も2作あり。

やまかんさん:
飛角図式としてもいいですね。
金少桂さん:
これはずばり1秒!最近はくるくるも高級になってきてるので、たまにこういうのがあるとほっとする。
池田俊哉さん:
飛角図式からシンプルな縦追い趣向。19飛がなくても良いのにとも思ったが、ややこしい余詰消しなんですね
hiroさん:
打つ、引く、打つ、引く。このテンポが心地よいです。
S.Kimuraさん:
玉は,19まで行かせたかったですね.

くるくる展示室No.293 解答:12名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  金少桂さん  小林巧さん  小山邦明さん
  占魚亭さん  塚崎彰仁さん  Pathfinderさん  hiroさん  蛇塚の坂本さん
  やまかんさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。