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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.266 やよいさん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
10×4+α 40手台

くるくる展示室No.266 やよい

いかにも趣向詰らしい形。二筋ごとに駒が配置されているので、まずは最初の10手で玉を3筋に移動する手順を考えましょう。

15歩はこの一手、13玉は23歩成までなので同玉も必然です。 続く26とに逃げ方が14玉、24玉の二通り。 24玉は35と、同玉、46と、44玉、55とという感じでかなり短くなってしまうので、14玉が正解です。

  15歩、同玉、26と、14玉、

25とから23歩成、34とと捨てることで、無事二筋移動させることができます。

  25と、13玉、23歩成、同玉、34と、同玉、

ここまで分かれば、あとはお楽しみタイム。

  35歩、同玉、46と、34玉、45と、33玉、43歩成、同玉、54と、同玉、
  55歩、同玉、66と、54玉、65と、53玉、63歩成、同玉、74と、同玉、
  75歩、同玉、86成桂、74玉、85成桂、73玉、83歩成、同玉、94成桂、同玉、

ここからは収束。 98飛と金を奪取して、最後も金追いの趣向で締めます。

  98飛、同金、
  84金、95玉、85金、96玉、86金、97玉、87金 まで49手

作者 「歩の成捨てと両王手で玉を左辺に送ります。4サイクル目の変化(本図では86成桂に対する84玉)での1歩不足に難儀しましたが、2筋の飛び駒を飛車にすることで解決しました。」

二筋ごとの香(飛)をまたいで金銀桂などの捨て駒で送る趣向は、捨て送り趣向の一種で「またぎ捨て」と呼ばれています。 いろいろ発展が可能な趣向で、筆者も加藤徹全作品No.57No.194など創作したことがあります。

本作では、またぎ捨ての横方向の動きに上下移動を組み合わせて10手サイクルのおもしろい趣向に展開しました。 収束も飛が消えて、更に金追い趣向を盛り込んで、解後感アップ。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

小山邦明さん:
最後に飛が香の上を通過して質駒の金を取る感触は非常に良かった。
長谷繁蔵さん:
上手く出来てます。
隅の老人Bさん:
両王手で王を巧みに左辺へ運びます。収束に飛が消えて作者も解答者も大満足。。
S.Kimuraさん:
繰り返しに飛車を使わないと思ったら,最後で必要だったのですね.
池田俊哉さん:
玉を上下動させながら右から左へ送っていく。97成桂は使用駒種を減らすだけかと思ったら、きちんと意味があった
作者のことばにある86成桂に84玉の変化、95成桂、73玉、23飛成に桂合があると不詰。 作者の苦労したところです。
占魚亭さん:
4回目が成桂というのはちょっと気持ち悪い気がしますが、仕方ないですか。
(受方11成桂・攻方97と配置も気持ち悪いですしねぇ)
やぶいりさん:
難航しました。10×4 のヒントを手がかりにしてばか詰のつもりで進めました。
たくぼんさん:
解答を書いてみるときれいな繰り返しになっているのが分かりますね

くるくる展示室No.266 解答:10名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  たくぼんさん  塚ア彰仁さん  長谷繁蔵さん  やぶいりさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。