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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.260 利波偉さん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
くるくる簡素図式 10手台
くるくるおもちゃ箱ではやさしく楽しい趣向詰を出題

くるくる展示室No.260 利波偉

おもちゃ箱でもっとも投稿が多いのが、くるくる展示室。 当然4月のガイダンスでもくるくるをはずすわけにはいきません。 しかし、くるくるも最近だんだん高級?になって、ガイダンス向けの短手数の作品が在庫になく、これは何か作らなければいけないかなあ、と思っていたら、3月の詰工房で利波さんからなんと盤面4枚の10手台の趣向詰の投稿が。 渡りに船と即採用させていただきました。

一見広そうな玉ですが、15銀と打つと、23玉なら33金から22角成、13玉なら24銀から22金で捕まるので、25玉と逃げる一手。 当然26銀と追撃すると、34玉は44金があるので、また36玉と逃げる一手で、これは銀打ちの斜め送りだなあと分かります。

  15銀、25玉、26銀打、36玉、37銀打、47玉、48銀打、56玉、

最後はこれまでのように58玉では59金の一発なので56玉と逃げますが、ここで38玉とこちらに潜ると?
39金、27玉、28金、16玉、17金まで。 銀の利きを使って金追いの趣向で詰みました。
この変化、どこかで見たような。 そう、くるくる展示室No.37の枝中さんの作品にありましたね。
本作は56玉と逃げて、今度は角の利きを使った金追いが始まります。

  66金、45玉、55金、34玉、44金、23玉、33金、13玉、
  22角成 まで17手

枝中さんの作品も盤面5枚持駒5枚の簡素図式でした。 本作は更に少ない盤面4枚持駒5枚。 往復趣向で、復路は変化もあわせてダブル趣向というのがアピールポイントです。 片道の趣向詰ならもっと少ないくるくる簡素図式もあります(くるくるコレクション(2)簡素図式など)が、盤面4枚で往復趣向とは珍しい。 くるくるの中ではくるくるNo.29(盤面3枚持駒5枚)ぐらいでしょうか。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

しまぎろうさん:
これだけの枚数で往復、いいね!
金少桂さん:
せっかく銀の階段つくったのに角のエスカレーターでお帰りですか王様
占魚亭さん:
打って追うだけだが楽しい。この枚数でも可能だとは。
hiroさん:
簡素図式でくるくるとは驚きました。
行きは銀、帰りは金でという感じでしょうか。
隅の老人Bさん:
保育園の滑り台、これなら坊やも大丈夫。
ぬさん:
くるくる展示室 No.37とだいたい同じ。
山下誠さん:
階段状の玉の軌跡が素朴ながら美しい。
小山邦明さん:
金が対角線上を動いていくのが気持ち良いですね。
池田俊哉さん:
四銀連打からの一往復。8手目裏に逃げても斜め追いになるのはおもしろい
S.Kimuraさん:
8手目に38玉として,銀の背後に行っても,金で追いかけられるのが良いですね.
やぶいりさん:
銀をベタベタ打てば上には逃げられないのですね。

くるくる展示室No.260 解答:14名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  金少桂さん  小山邦明さん
  しまぎろうさん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  時風瑞季さん  ぬさん
  長谷繁蔵さん  hiroさん  やぶいりさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。