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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.254 菅野哲郎さん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
持駒は受方も銀と香 60手台

くるくる展示室No.254 菅野哲郎

91の馬を見て馬ノコと予想した人、あたりです。 しかし、合駒できる形なので、単純な馬ノコではありません。 受方の持駒は銀香1枚ずつ。 どんなサイクルになるのでしょうか。

初手は48銀しかなさそうで、38玉は29とと飛車が取られるので36玉と逃げます。 ここから81馬、45X合、38香、37Y合、同香、同銀成、同銀、同玉と進みますが、合駒は45銀合、37香合と45香合、37銀合の二者択一。 さてどちらでしょう。

正解は前者。 45香合の場合は37同玉の時点で持駒銀2枚になるので、82馬と王手して、38玉なら29と、また46合でも48銀、38玉、29と、と飛車を取って詰み。

  48銀、36玉、81馬、45銀合、38香、37香合、同香、同銀成、同銀、同玉、82馬、46銀、

82馬に46銀の移動合が肝心なところ。 48銀、36玉、37香なら45玉と逃げようという手です。

さて、ここで盤面を見ると、91馬が82に進んだだけであとは全く同じ形。 双方の持駒も同じです。 ということは、この手順を繰り返せば馬を近づけることができますね。 どこまで近づけるのか、行けるところまで行ってみましょう。

  48銀、36玉、72馬、45銀合、38香、37香合、同香、同銀成、同銀、同玉、73馬、46銀、
  48銀、36玉、63馬、45銀合、38香、37香合、同香、同銀成、同銀、同玉、64馬、46銀、
  48銀、36玉、54馬、45銀合、38香、37香合、同香、同銀成、同銀、同玉、55馬46香合

55馬まで近づくと、46銀の移動合でも45に行けないので、46香合と変化して収束に入ります。

  48銀、38玉、39香、同飛成、同銀、同玉、29飛、38玉、
  28飛、47玉、48と、36玉、38飛 まで61手

作者 「No.222の姉妹作、という感じの図。以前、石黒さんのHPで出してもらった図を整理したものでさう。」

本作は銀合香合入り、くる展No.222は金合飛合入りの共に12手サイクルの馬ノコです。 あわせてご鑑賞ください。

石黒さんのHPの図とは、第5回出題 【解答募集】毎日が記念日) のB。 かなりごちゃごちゃした印象ですが、本作では受方持駒指定によって、すっきりと実現できました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

パスファインダーさん:
馬銀香のサイクルが終わった後で少し悩みました。
S.Kimuraさん:
最後も銀合いをして早く終わってしまいましたが,手数表示で助けられました.
しまぎろうさん:
収束がちょっと乱れたかも。
占魚亭さん:
馬が消えれば……というのは贅沢な注文ですね。
やまかんさん:
繰り返しの中で銀の移動合いが感触よかった。
キリギリスさん:
攻方と玉方で持ち駒が同じで相互に交換していくというのが面白かったです。
ぬさん:
馬が55に来たところで手が止まりました。
手数表示がなければ間違ってたかも。
きたさん:
簡単な仕掛けで合駒入り馬ノコ。香合ではなく銀合がミソ。
小山邦明さん:
持ち駒の銀香と盤面の並んだ銀香が繋がった面白い趣向作だと思いました。
波多野賢太郎さん:
合駒の順番、変化手順を読むのにちょっと苦労しましたが、12手一組で馬が近づいていくのはうまくできてるなぁと思いました。
三輪勝昭さん:
趣味じゃないので短評パス(失礼)。
池田俊哉さん:
穴をふさいでいるだけに見えて、いつの間にか忍び寄っている馬
名無し名人さん:
持駒制限なしで実現してほしい。
隅の老人Bさん:
玉方に持駒制限はあるものの上手く出来ている。
移動合もあって合駒選びの楽しさを満喫。
やぶいりさん:
最終サイクルの最終手で変化する。
嵐田保夫さん:
詰め上がりが馬の字のような。

くるくる展示室No.254 解答:18名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  きたさん  キリギリスさん
  小山邦明さん  しまぎろうさん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  名無し名人さん
  ぬさん  パスファインダーさん  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  三輪勝昭さん
  やぶいりさん  やまかんさん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。