棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
大駒と歩だけのシンプルな初形。 この形で100手超えとはびっくりですね。 46に逃げられてはダメなので、初手は55馬。 逃げれば飛成があるので合駒。 後手の持駒は金2枚だけなので46金合です。 46を塞いでから17飛成とすれば、また金合。 55馬、46金合、17飛成、27金合、 これで受け切ったかと思いきや、ここで詰方に強手があります。 27同龍と龍を切る手。 同玉で持駒金1枚だけでは続かないように見えますが、後手の持駒も飛1枚だけなのを見越してぼんやり54馬と王手するのが良い手です。 同龍、同玉、54馬、36飛合、 54馬に36金寄は26金で簡単。 45飛合も同馬、同金、26飛で簡単なので、36飛合の一手。 それでも26金と打って飛を取りに行きます。 26金、37玉、36金、同金、 また46の逃げ道が空きましたが、それを防いで55馬だと、46金打合、17飛、27金で、なんとなく千日手模様。 ここで遠く離れた91歩に目が行けばしめたものです。 そう、馬ノコで91歩を取りにいけそう。 金合、金合、飛合と、かなり複雑な手順とはいえ、馬に着目すると55馬から54馬。 ということは同じ手順を繰り返せば64馬から63馬と91歩に近づけますね。 64馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、63馬、36飛合、26金、37玉、36金、同金、 73馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、72馬、36飛合、26金、37玉、36金、同金、 82馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、81馬、36飛合、26金、37玉、36金、同金、 91馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、81馬、36飛合、26金、37玉、36金、同金、 82馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、72馬、36飛合、26金、37玉、36金、同金、 73馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、63馬、36飛合、26金、37玉、36金、同金、 64馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、54馬、36飛合、26金、37玉、36金、同金、 55馬、46金合、17飛、27金上、同飛、同玉、 91歩を取ってから、また55まで馬を戻して45玉と逃げられないようにしないと収束に入れないようになっています。 これが100手超えの秘密。 28歩、36玉、26金、37玉、27金 まで107手 合駒3回を含む12手サイクルの、巧妙な手順の馬ノコ。 受方の持駒を指定しているとはいえ、この駒数で、それも往復の馬ノコを実現できたのはすばらしいですね。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
くるくる展示室No.222 解答:17名 全員正解
池田俊哉さん S.Kimuraさん きたさん キリギリスさん しまぎろうさん 隅の老人Bさん 占魚亭さん ぬさん 長谷川琴さん 藤田卓志さん 凡骨生さん 松田浩輔さん 三輪勝昭さん 名城健太郎さん 焼鳥虫さん やぶいりさん やまかんさん
当選者は、展示室で発表しています。