と金群にシルバーをあしらって、アクセサリーのようにキラキラした初形。
手順も、それにふさわしいきれいで楽しくなる趣向です。
無防備に近い玉とはいえ、持駒がないので、続く王手は52とと捨てるぐらい。
同玉に次も63とと捨てるしかなさそう。
でも、これで趣向がなんとなく見えてきました。
と金捨てで斜めにジグザグに送る趣向のようです。
銀がジグザグに利いているので、戻ればそれを伝ってと金で押し込んで詰み。
52と、同玉、63と、同玉、
54と、同玉、65と、同玉、
56と、同玉、67と、同玉、
ここまでくれば、控えていた59のと金のお出ましです。
68と、56玉、57と、65玉、
66と、54玉、55と、63玉、
64と、52玉、53と、61玉、 62と まで25手
玉は来たルートをそのまま通って、還元玉で詰みました。
作者 「狙いはあまりありませんが、非限定が最終手だけで済んだのでよかったと思います。
前半のと金の王手に玉が逃げるのは作意に短絡して詰みます。
59をと金にするか金にするかはとても迷いました。」
この初形なら、まよわずと金にしたいところですね。
31と、35とがなくて無防備になれば最高ですが、55銀とか53銀成と行く手があるので、これはやむなし。
きれいな初形から、と金捨て、と金追いのジグザグ1往復。 1手の破調もなく還元玉で詰みと、理想的なくるくる作品です。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- しまぎろうさん:
- 拙作を採用してくださってありがとうございます!
今のところ入選10回が目標です!
いまの勢いなら達成は早いかも。 がんばって。
- 長谷繁蔵さん:
- 金にしたいと金も有り。最後銀成の人いないでしょう。
- やまかんさん
- 前半のと金捨てがうまい。くる展200の菅野さんの作品と似た雰囲気ですね。
- 蛇塚の坂本さん:
- 銀ととだけで、これだけ楽しめる詰め将棋はないな!と思いました。
- 榎政則さん:
- 奥の玉座に控えている真打ちにたどり着き、引っぱり上げてくる手順が見えた時、あのと金の不敵な面構えが浮かぶようです。
市松模様の美しい趣向ですね。
- パスファインダーさん:
- こんな銀の使い方は知りませんでした。銀の可能性はまだまだありそうですね。
- ぬさん:
- と金でおびき寄せ、と金で追いかける。
- S.Kimuraさん:
- と金をどんどん捨てていくと,帰り道が見えてきました.
- 波多野賢太郎さん:
- と金と銀の連携がお見事。と金の舞も良かったですが、不動の銀の存在も光ってますね。
- 小林巧さん:
- ジグザグ迷わず、往きつ還える玉様のお遍路さん。
還元玉の呟き…
「58、69まで、行きたかったなぁ〜」
「と金の舞」も良いけれど、玉様の「コサックダンス」も中々良かったですよぉ。
- やぶいりさん:
- ノコノコ登り、今来た道を帰る。
- 占魚亭さん:
- 美しいと金捌きを楽しみました。
- 池田俊哉さん:
- 小駒のみで中央縦一往復、玉が同じ場所しか通らないというのもユーモラス
- 隅の老人Bさん:
- と金に追っかけられる夢を見た。62と、最終手はかくありたい。
- 三輪勝昭さん:
- くる展らしい作品。
- 嵐田保夫さん:
- 働き蜂と女王蜂。
- ひろぽんさん:
- と金がどんどん王手していくのがおもしろい
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