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くるくる展示室 No.200 菅野哲郎さん 「昇龍」
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
名は体を表す 30手台

くるくる展示室No.200 菅野哲郎くるくる展示室の出題は本作で200題目。 展示室の中で最も多く、ここまで伸びたのは作家のみなさん、解答者のみなさんの強い支持があったから。 これからもたくさん出題していきたいので、投稿、解答をよろしくお願いします。

No.200は投稿のもっとも多い菅野哲郎さんの「昇龍」。 「名は体を表す」ということで、69の龍が登っていく展開が予想されますが、玉のいるのは51の玉座。 まずは龍に近づける必要があります。

と金が67、65、63と並んでいるので、もう一つ61にも置きましょう。

  61と、41玉、

これで舞台装置は完了。
次に香を取るか、桂を取るか。 桂を取るのは続きそうにないので、香を取って、その香を打ってみましょう。

  52と、同玉、53香、同玉、

53香に41玉と戻るのは51とまで。 あと戻りはできません。
二段上って、今度は桂香の配置が左右逆。 迷わず香の方を取っていきましょう。

  44と、同玉、45香、同玉、

44とに52玉は53香、41玉、51とまで。 45香に53玉は43とまで。 戻れないようにできています。

  56と、同玉、57香、同玉、

だいぶ龍に近づいてきました。 ここで龍を世に出す決め手の妙手。 そう、48馬捨てです。

  48馬、同玉、

ここまでが最初の趣向。 昇龍ならぬ、玉の滝登りのようなおもしろい趣向でした。
ここからメインの「昇龍」の趣向が始まります。 ノンストップで楽しみましょう。

  39龍、57玉、47と、同玉、37龍、56玉、
  67龍、45玉、55と、同玉、65龍、44玉、
  35龍、53玉、43と、同玉、33龍、52玉、
  63龍、41玉、51と、同玉、61龍 まで39手

3筋、6筋にくねらせながら登って行く龍。 ダイナミックな動きはまさに「昇龍」ですね。
最後は玉座への還元玉で詰上り。
No.200にふさわしい、菅野さんらしいユニークな趣向詰でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

garden seasonさん:
香車でやりぬき、龍で追い回す。お見事です。
長谷川琴さん:
69龍が61まで昇るとは思いませんでした、+還元玉。
三輪勝昭さん:
駒は消えて行くし詰方の駒が効率良く働いていて気持ちが良い。
これぞくるくる展示室で名作です。
凡骨生さん:
龍追いながら捨て駒の駒繰りが巧いですね。
長谷繁蔵さん:
面白いのを見せて頂きました。記念作品に最高。パラに出したい。
名無し名人さん:
これは面白いですね。還元玉も良い味。「昇龍」というタイトルは横田進一氏作に同一名があるのでは。
横田さんの「昇龍」は煙詰でしたね。 森田正司さんにも「昇龍」があり、これもおもしろい(51龍|21桂49玉65桂|飛角 1976年の年賀詰)。
天内啓介さん:
作品名がぴったり。
きたさん:
巧妙な手順
やぶいりさん:
龍が世に出るまでが難航、今月の最難問でした。
S.Kimuraさん:
初手の見当が付かずに悩みましたが,香車で玉を引きづり出せば良かったのですね
やまかんさん:
見事な往復手順。くるくるの傑作!
やよいさん:
こんな龍追いの仕方もあったのですね。
池田俊哉さん:
シンプルな舞台装置の縦往復。23手目66とで済ましそうになった
隅の老人Bさん:
「昇竜」とは、嬉しい命名。今年もセリ-グの優勝はドラゴンス。
占魚亭さん:
竜の道を拓くのに少考。
鈴木康夫さん:
くるくるらしからぬ初形に少したじろぎましたが最後は駒が捌けて解後感が良いです。
玉の動きがパチンコ玉みたいですね。
嵐田保夫さん:
氏のこの発想力は一体何処から出てくるのか。amazing 。
タクさん:
季節柄朝顔のつるを彷彿させる形の往復で、快作。
かめぞうさん:
1番面白かった。還元玉もいい

くるくる展示室No.200 解答:20名 全員正解

  天内啓介さん  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  garden seasonさん
  かめぞうさん  きたさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん
  タクさん  たらしめるさん  名無し名人さん  長谷川琴さん  長谷繁蔵さん
  凡骨生さん  三輪勝昭さん  やぶいりさん  やまかんさん  やよいさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。