ほとんど無防備で、詰方の駒に取り囲まれている玉。 でも、意外に簡単には詰みません。
飛とか馬で王手したくなるのをじっとこらえて単に28歩と打つのがいい手。 36玉に18馬、26玉、27馬と押えると、飛と銀は取られてしまいましたが、二段分持ちあげることに成功しました。
これが趣向の1サイクルです。
28歩、36玉、18馬、26玉、27馬、35玉、
飛銀(金銀)の配置はまだ二組残っていますので、続けて楽しみましょう。
36歩、44玉、26馬、34玉、35馬、43玉、
44歩、52玉、34馬、42玉、
最後はここまでくると歩が成れるので、馬でなく歩で行って収束します。
43歩成、51玉、52と まで19手
本作、捨駒は全くないのですが、飛金銀6枚が取られて次々消えるのが爽快ですね。
移動趣向は上、下、横、45度斜めのいずれかに進んでいくのが普通ですが、本作のように45度以外の斜めに進む趣向も可能です。
くるくる展示室では、やよいさんが下記の作品を発表しています。
作例が少ないので、まだまだおもしろい趣向が埋もれているかもしれません。 作家のみなさん、挑戦してみてはいかがでしょうか。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 馬が一段づつ駆け上がる呼吸が何とも言えぬ味。
- 名城健太郎さん:
- 飛車銀を取らせる手が指しにくかったです。
- 焼鳥虫さん:
- 玉が駒を丁寧に食べていく。
- キリギリスさん:
- 玉が追い詰められてジリジリと後退していくイメージ
- 三輪勝昭さん:
- ハッキリ言って手順は余り面白くないけど、支えにもする駒が歩。これを打ちながら進んで行くのは珍しい。
- 市原誠さん:
- 階段を下りていくようで、とても面白い動きですね!
- やまかんさん:
- 詰将棋では攻め駒が取られるのも気分がいいんですよね。
- きたさん:
- とどめが歩になるのは意外。
- やぶいりさん:
- 郵便屋さん、落し物、拾ってあげよう、1枚2枚...
- しまぎろうさん:
- 綺麗に上がっていって楽しかったです。
- 占魚亭さん:
- 歩と馬の連携技。
- 松田浩輔さん:
- 初手38馬だと詰まないのは意外でした。
38馬、18玉、19歩、同玉、49飛、18玉、29馬、27玉・・・ 大駒3枚でいかにも詰みそうなんですけどね。
- ぬさん:
- 53馬としそうになりました。
- 池田俊哉さん:
- 途中の駒を地ならししながら進む玉。最後2手のばししてしまうところだった
- S.Kimuraさん:
- 2手目18馬がなぜか見えずに悩みました
- 隅の老人Bさん:
- うまく、いいえ、ウマが追いかけてくる。
付き馬、そんな言葉がありました。
- 小林巧さん:
- 歩の上に、ヨッコイショヨッコイショと一段々々重い腰を乗せながら「歩」っ「と」わーく重く動く馬の様が可笑しい。
- 名無し名人さん:
- 最後43馬ではなく歩成なのが統一性がなくて少し残念でした。
原図は馬だったのですが、余詰修正で駒数も増えるので、歩成となりました。 たしかにちょっと残念。
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