と金18枚、銀4枚の美しい初形。 斜めの道が趣向への期待を膨らませます。
まずは81角、82玉(83玉は61角)、91角と舞台作り。
この2枚の角の利きが斜めの道を遠く18・19まで延びていることをご確認ください。
81角、82玉、91角、83玉
持駒に金があるので2枚角のどちらも取れず、83玉とかわします(93玉は92金、83玉、82角成)。
さあ、お待ちかね、ここから予想通り金ノコの始まりです。
82金、73玉、72金、63玉、
73金、64玉、63金、54玉、
64金、55玉、54金、45玉、
55金、46玉、45金、36玉、
46金、37玉、36金、27玉、
37金、28玉、27金、18玉、
28金、19玉、18金 まで31手
- 作者:
- 舞台装置の角二枚の設置から、と金の海の中を金一枚で追い詰めます。
簡単な5手詰レベルの難易度なので、解答者のどなたかの解図最長手数記録を更新することが狙いです!
5手目82金と打って、「お前はもう死んでいる」という感じでしょうか。 囲碁のシチョウと一緒ですね。
金ノコ自体はくるくるNo.15でも紹介していますが、江戸時代から作られている由緒正しい趣向です。
しかし、82金打から18金まで、最長距離を追いかける金ノコは本作が初めて。
舞台装置の2枚角を打つところから始まるのもいい感じです。
初形の美しさ、と金群の中を平気で追いかけるおもしろさ、記憶に残る金ノコ作品です。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 占魚亭さん:
- ジグザグジグザグ雪隠詰。
- 中澤照夫さん:
- 破調なし。くるくるの典型。
- 凡骨生さん:
- 定番の金鋸だが最長ですか?
これまでの最長は記録展示室No.32、深井一伸さんの全着手両王手作品で、72金から始まる金ノコ。 本作は82金からで更に2手長く、最長の金ノコです。
- 嵐田保夫さん:
- 死のロード。
- 長谷繁蔵さん:
- 71角でなく91角だった。両王手は強い
- 池田俊哉さん:
- 角2枚のエレベータと思いきや金ノコ。理論的最長が見どころ
- タクさん:
- スラスラっと楽しめました。
- きたさん:
- 配置は暑苦しいが、手順は夏向きでくるくるの原点という感じ。
- はやしさん:
- 一気ののこぎり。
- S.Kimuraさん:
- 金が玉の後をジグザグ追いかけていくのが心地よいです
- 上田大輔さん:
- 玉と金が歩調を合わせている感じがおかしくて笑ってしまいました。
- 隅の老人Bさん:
- 氷屋の店頭風景、大きな氷を鋸で真っ二つ。
この暑さ、すぐに解けたぞ。
- 井上順一さん:
- 2枚角を据えてからは両王手で一本道。
- 鈴木康夫さん:
- 両王手の舞台となる角二枚を打つことで設置するとは驚きです。
- hiroさん:
- 舞台を作ってギコギコと。異常に暑い今年の夏、脳に汗をかかずに解けて嬉しいです。
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