昨年10月、おもちゃ箱掲示板でこんな話題がありました。
おかもとさん 連続両王手 「昔の詰パラを見ていたら、7手詰で両王手連続4回という作品が載っていました。
(詰パラ1969.1 本郷昌幸氏作)
こうした記録は調査がむずかしそうですが、両王手の連続回数、もしくは全手順両王手の最長手数はどれくらいなのでしょうか。」
TETSU 「記録はわかりませんが、くるくる36は両王手連続14回、全着手両王手27手ですね。」
http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kurukuru/k036.htm
おかもとさん「TETSUさん、さっそくお答えいただき、ありがとうございます。
「くるくる36」、逆算はむずかしそうだから、収束に両王手を付け加えるとなると……
こりゃ「どなたか作ってくださいな (c)相馬康幸」かな。」
本作はこれに応える作品。 両王手連続17回、全着手両王手33手です。
86金、同玉、
序は軽く金捨て。
97銀、95玉、86銀、84玉、
95銀、73玉、
銀ノコで73まで追い戻します。
72金、63玉、73金、64玉、
63金、54玉、64金、55玉、
54金、45玉、55金、46玉、
45金、36玉、46金、37玉、
36金、27玉、37金、28玉、
27金、18玉、28金、19玉、
18金 まで33手
金ノコにチェンジして、あとは一気に最後まで。
横銀ノコによる両王手のくるくる36に対して、本作は斜め金ノコをベースに巧みに縦銀ノコを組み合わせて大幅に手数を伸ばしました。
全着手両王手の長手数記録作品。 明快な記録だと思ったのですが、意外に気がつかない解答者も多かった。
手順の記録は意識して並べないとわかりにくいのかもしれません。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 中澤照夫さん:
- これは何の記録か。金鋸の回数?
隅から隅まで金ノコするので、単純金ノコの回数としても記録ですね。
- 馬屋原剛さん:
- 26手目48玉など、一応変化があるのがいいです。
- しろねこさん:
- 大駒である角の威力を思い知らされた。金が動くが2枚の角が効いており取ることができない。最後までこうして追いつめられる。
- コマンさん:
- 連続両王手17回ですか、感心しきりです。
- 長谷繁蔵さん:
- 78金ではいけないのかな。初入選2名、今後が楽しみ。
68金を78金では57に逃げられますが??
- 稲葉上さん:
- はて、新しい長手数記録が何なのかわからない。全着手金銀、全応手玉?くるくるNo.15に似てますね。
金ノコ作品は将棋無双、将棋妙案など昔から作られています。
本作は全着手両王手にしたのがミソ。
- 隅の老人Bさん:
- 金が付いてくる、金が追っかけてくる。
あなたはどちら?ものは思いようですね。
- 香箱さん:
- 開き王手の主役が香から角に切り替わるところがポイントですね。
- 小峰耕希さん:
- 全部両王手! この条件は持駒使えないので、記録更新は容易じゃなさそうですね。
- 広瀬稔さん:
- 先手の王手を後手玉が同じ動きでかわす最長記録?手順は、すいすい進み面白い。
斜めには斜め、横には横、縦には縦ですか。 いろいろな見方ができますね。
- タクさん:
- 「空き(&両)王手」の記録とは、すごい!
- S.Kimuraさん:
- 両王手がこんなに続くとは思いませんでした.
- 鈴木康夫さん:
- 全着手両王手の最長記録でしょうか。
右上が広く見えるので1九で詰むとは以外でした。
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