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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.68 TETSU
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出題時のコメント:

受方は持駒なしです。 31手


詰将棋を始めたころ、誰でも悩まされるのが合駒。 なにしろ最大7種類も可能性があるのですから、大変です。
受方持駒指定の詰将棋では、その合駒の種類がぐっと減って、特に本作のように持駒なしだと合駒を考える必要がないので、「暗算でも解けるやさしい趣向詰」というくるくるのポリシーにはぴったりです。

いつも3手詰ぐらいしか解けないという人に無謀にもこの31手詰を出題してみました。
龍で王手するしかない形。 縦か横か。
まずは、17龍、29玉、27龍、19玉・・・ 千日手でだめ。
それなら、39龍、18玉、38龍、19玉・・・ やっぱり千日手。
ここでヒント。 この(99の)金はなんのためにあるんでしょう。
しばらく考えたあと、見事龍ノコを発見。
そのあともいくつかヒントを出しましたが、最後まで詰めて「おもしろい」
趣向詰の楽しさをおぼえてもらうには手頃な作品だったようです。

  39龍、18玉、48龍、29玉、
  59龍、38玉、68龍、49玉、
  79龍、58玉、88龍、69玉、
  99龍、78玉、

龍ノコにくっついていく玉。 そのココロは?
そう、七段目で唯一開いている87から逃げ出すため。
ほかの位置ならすべて頭金の1手詰ですね。
78玉のときは、79金では87玉で逃げ出されるので、98龍と防ぎます。

  98龍、79玉、

79玉に78金と打って、今度は金追いで折り返し!

  78金、69玉、68金、59玉、58金、49玉、48金、39玉、
  38金、29玉、28金、19玉、18金、29玉、28龍 まで31手

受方持駒指定は少ない駒数で趣向詰が作れるのが特長。
みなさんも、受方持駒指定の詰将棋、作ってみませんか。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

香箱さん:
包囲網のほつれである87を狙って玉がついてくるが、98龍で望みを絶つ。
稲葉上さん:
玉が龍の後をついていくのが面白い。
パトカーの後なら捕まらないとたかをくくってついていく違反車両。
中澤照夫さん:
龍鋸と玉鋸の応酬。変則ルールならではの楽しさ。
嵐田保夫さん:
玉の動きが非常にコミカルで、特に前半はストーカーか長年の連れ添い夫婦か。
小峰耕希さん:
趣向の原理図を提示するという意味では、くるくるの鑑のような作品。
長谷繁蔵さん:
面白い竜鋸 毎月一題はみたいですTETSUさん作
凡骨生さん:
つかず離れず鋸の竜と玉、上手いですね。
隅の老人Bさん:
爺が銀行に用事。後から可愛い孫が付いてくる。
お金を引き出し、さあ帰ろう。最後は、お菓子を買わされた。
タクさん:
龍を追いかけていく方が危なそうでも却って延命になるとは。
「くるくる」の楽しさに加えて、ユーモアも感じます。
S.Kimuraさん:
玉が龍に付いていくのが面白いと思いました.
利波さん:
龍鋸と一緒の玉鋸をしての金横追いで簡単でも面白いです。

くるくる展示室No.68 解答:12名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  香箱さん  小峰耕希さん
  隅の老人Bさん  タクさん  利波さん  中澤照夫さん  名越健将さん
  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  
  

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。