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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.99 老花現象さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

どこで詰むでしょう。20手台


元祖安心ブランド、老花現象さん。 くるくる展示室は本作で99作目、そして老花現象さんは入選34回。 すべてくるくる展示室での入選ですから、3作に1作は老花現象さんが出題しているわけです。 くるくるはやさしいから作るのも簡単かというと、さにあらず、かえって難しいんです。 くるくる展示室がここまで発展したのも、老花現象さんあってこそ。 ありがとうございました。 そしてこれからも楽しい作品をお願いいたします。

形がきれい、手が少なく、おまけに無防備図式で抵抗されることもない、となれば、解いてみたくなりますね。
まずは25飛から入るのが順当なところ。 36玉でちょっと困りますが、46金と捨てるのが好手です。
46同玉と取らせれば、また45飛と飛車で追いかけられます。
36玉と戻るか、56玉と行くか。 36玉は37歩、26玉、25飛まで。 この順があるので56玉と逃げる一手です。
なんとなく趣向が見えてきました。

  25飛、36玉、46金、同玉、
  45飛、56玉、66金、同玉、
  65飛、76玉、86金、同玉、

85飛まで行くと96玉では1手詰。76玉と戻るしかなく、ここから復路の趣向が始まります!

  85飛、76玉、77歩、66玉、
  65飛、56玉、57歩、46玉、
  45飛、36玉、37歩、26玉、
  25飛 まで25手
作者:
飛金歩による送り手順。
往路は六段目の金捨て3回、復路は七段目の歩打ち3回を繰り返す趣向。
じつは趣向のパターン自体はくるくる展示室No.45天津包子さんと同じ。 こちらは初形左右対称で55玉から始まります。
同じ趣向でも表現の仕方で印象はかなり異なります。 あわせてご鑑賞ください。

本作は一糸乱れぬ往復趣向で還元玉の詰上り。
25飛から始まって、25飛まで25手で詰上りとは、うまいものです。
北村研一さんの「槍襖」を思い出しました(第1回看寿賞受賞作、75玉から始まって75手で75玉の詰上り)。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
小野寺さん:
金が順番に消えてゆく。詰上がりと手数で作者はニコニコですね。
長谷繁蔵さん:
これも面白い。攻方55飛57飛36歩|16玉 左右同形意味ないか
こうすれば本作も左右対称に。 36歩は飾り駒?
稲葉上さん:
往は金捨てで復は歩で・・・規則性が面白い。
中澤照夫さん:
還元玉での詰め上がり。
凡骨生さん:
心地よい金捨て送り。
ほいさん:
おー還元玉!
大貧民さん:
玉が一往復するのが面白い。
嵐田保夫さん:
7七歩で手拍子で7五飛だと千日手地獄へ。
しろねこさん:
飛、金で追いかけ歩で決める。
詰手順によくある形です。
onakaponさん: (No.98金子さん作品と共通感想)
こういうとても簡単なものならいいなといつも思ってるのですが、解いて簡単すぎると何だかんだ言いたくなります、わがままな自分。 ただ2作ともうまいこと作ってあるなと感心します。
渡辺さん:
歩は遠くから順番に打つようにするのがポイントですね。
タクさん:
横送りで綺麗に1往復させて還元玉、快い解後感で暑さがとびました。
魚熊さん:
これもお手軽。98歩があってよかった。
hiroさん:
飛車が主役の1往復。最終手が2五飛で25手詰とは狙いでしょうか。
隅の老人Bさん:
孫と一緒に市営プ−ル。一往復で草臥れた。
馬屋原さん:
還元玉+初手と最終手が同じ
鈴木康夫さん:
逆方向に逃げる変化が早詰なのは確認必要。
S.Kimuraさん:
5段目の飛車が2つずつ動くのが面白いですね.
74が銀ではなく玉なのは何か理由があるのでしょうか.
74銀だと、9手目65銀の一発。 92角をおけばOKですが、65玉の方がスマートですね。

くるくる展示室No.99 解答:20名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  魚熊さん  馬屋原さん  S.Kimuraさん
  onakaponさん  小野寺さん  小峰耕希さん  しろねこさん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  大貧民さん  タクさん  躑躅さん  中澤照夫さん
  長谷繁蔵さん  hiroさん  ほいさん  凡骨生さん  渡辺さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。