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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.93 利波偉さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

行きはスイスイ帰りは・・・。30手台


飛車が取られそうな初形ですが、この飛車は救いようがないのであきらめましょう。
まずは銀を打っていきます。

  62銀、52玉、53銀打、43玉、44銀打、34玉、35銀打、25玉、

ここからはちょっと読みが必要。
14から13に逃げられてはいけないので、それを阻止する36馬が妙手。

  36馬、同金、同金、同玉、37と、45玉、

こうなるとなんとなく趣向が見えてきました。金をはがしながらと金で斜めに追う趣向のようです。
でも、46金にすぐに54玉と逃げられると?
64銀成、同成桂、55金、同成桂、64金、45玉、46金、同成桂、同とまで。
ちょっと暗算では厳しい変化ですね。 くるくるだから変化とばしする手もあるかも。

  46金、同金、同と、54玉、
  55金、同金、同と、63玉、
  64金、同金、同と、72玉、

55金のときに63玉と逃げる手は、64金、同成桂、73金、54玉、64銀成まで。
64金に72玉と逃げるのは、73金以下作意と同じ順で早い。
以下は収束です。

  73と、81玉、71銀成、91玉、92歩、同玉、84桂、91玉、
  81成銀、同玉、72桂成、92玉、
82と(成桂) まで39手


往路はシンプルな銀打送り、舞台装置を整えて、復路の金をはがしながらのと金追いがメインディッシュでした。
くるくるにしては変化が歯ごたえありすぎで、作者は変化を簡単にするために途中の金を1枚省く案も示されましたが、趣向自体が中途半端な感じになるので、あえてこの形で出題させていただきました。
作者:
変化を読み飛ばせば楽しめる趣向だと思います。
ちなみに金はがしを伴わない銀打送りから金追いの趣向はくるくる展示室No.37(枝中さん)の前例があります。
あわせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
広瀬稔さん:
行きはスイスイだけど、帰りは変化が少しややこしい。
中澤照夫さん:
行きはスイスイ、帰りは力ずくで清算。
小野寺さん:
清算しながら駆け上るのは逆に新鮮かも。
小峰耕希さん:
銀の背中を行進。
凡骨生さん:
連休中の高速道路、帰りはノロノロ。
稲葉上さん:
後半の繰り返し手順が楽しい。きれいな収束。
しろねこさん:
初めに4枚の銀を使い、うまい手順で相手の駒を剥がす。
長谷繁蔵さん:
65歩必要なのですネ。変化飛ばししてました。
鈴木康夫さん:
作意はすぐにわかりますが行きも変化が有り、特に帰りの変化は難関でした。
大森常一さん:
と金の長旅ですね。
嵐田保夫さん:
と金の遡上の動きがおもしろいが、詰め上がり銀3枚残るのが惜しい。
魚熊さん:
ほとんど暗算で溶けた今回の作品集で、これだけは並べて解くことに。
46金に54王の変化と、作意の収束が見えませんでした。
S.Kimuraさん:
復路がちょっと難しかったです.
タクさん:
詰筋に慣れている人には何でもないのでしょうけれど、「73と」になった時にはて?と悩みました。
隅の老人Bさん:
エスカレ−タ−、安全? 
時々、事故発生。老人です、気を付けようね。
馬屋原剛さん:
帰りもスイスイいけました

くるくる展示室No.93 解答:19名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  上田阿吽さん  魚熊さん  馬屋原剛さん
  S.Kimuraさん  大森常一さん  小野寺さん  小峰耕希さん  しろねこさん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  タクさん  躑躅さん  利波偉さん
  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  広瀬稔さん  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。