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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.80 老花現象さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

くるくる回れ風車 40手台


清貧図式のすっきりとした初形。
ひとめ見て、角の回りを龍で回る趣向と分かりますが、本作は風車が二つ、ちょっとにぎやかです。
まずは下の風車からスタート。

  19龍、38玉、39龍、27玉、37龍、16玉、

37龍に18玉と素直に回ると19歩、29玉、39龍まで。 そこで16玉と上の風車に移ります。

  17龍、25玉、
  15龍、34玉、35龍、23玉、33龍、14玉、13龍、25玉、


これ以上回ると無限ループ。 26歩で再び下の風車に。

  26歩、同玉、15龍、27玉、
  17龍、38玉、37龍、29玉、39龍、18玉、

  19歩、27玉、37龍、16玉、

下の風車もぐるぐる回ると無限ループ。 それを断ち切るのが19歩のくさびです。
再び上の風車に。

  17龍、25玉、
  15龍、34玉、35龍、23玉、33龍、14玉、13龍、25玉、


再度の26歩で下の風車に移って収束します。

  26歩、同玉、15龍、27玉、
  17龍、38玉、37龍、29玉(49玉)、39龍 まで49手


角の回りを龍で回る趣向は良く作られています(くるくるおもちゃ箱 第2章 いろいろな追い趣向 (30)など)が、本作では上下の2枚の角を渡り歩いて回転するのがおもしろいところ。
作者:
縦に並んだ二枚角の周りを龍と玉がくるくる回る趣向。
持駒の歩3枚を打つ以外は、龍と玉だけが動き、余分なことをしない。

その3枚の歩打ちがカギとなり、周回(永久運動)を脱する。
歩3枚を持駒にできたので(途中でパクらないので)、すっきりした感じになっている。
老花現象さんには、左右の風車(くるくる展示室 No.17)や、斜め2枚の風車(くるくる展示室 No.69)の作品もありますので、あわせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
嵐田保夫さん:
鮭の生涯を思わす玉の周回。
香箱さん:
19歩が打てれば。再度の26歩で2つの風車をつなぐのが当然ながら味よし。
市原誠さん:
目が回る〜けど、楽しかった!
長谷繁蔵さん:
いつもながら上手いもんです。
中澤照夫さん:
19歩が打てればよい。簡素な配置でよく出来ている。
大森常一さん:
本当に目が回りました。あっさりした構図でありながら、大トロの味がしました。
凡骨生さん:
龍の風に乗ってくるくる回る。
稲葉上さん:
簡潔な図式で8の字コースを2周。しかも還元玉(非限定)。素晴しいです。くるくる展示室No.69を思い出しつつ解きました。
渡辺さん:
19歩を打つために二度、上の角を回る。最初は13角成を考えていたために解けませんでした。
しろねこさん:
角と竜が協力して玉を追い詰め、歩でたたいて最後は39竜まで。
形が変わるところが面白いです。
鈴木康夫さん:
うっかり玉頭を二回叩いて歩不足に陥りました。
隅の老人Bさん:
懐かしいところで、こんなのどう?
http://jp.youtube.com/watch?v=fFlFX0d8cOA
ザ・ピーナッツとは懐かしい。 今では知らない人も多いかも。
S.Kimuraさん:
回り方が複雑で,結構悩みました.
吉川慎耶さん:
シンプルで可愛らしい。でも類作がありそう…。

くるくる展示室No.80 解答:15名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  市原誠さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  大森常一さん
  吉川慎耶さん  香箱さん  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  渡辺さん    

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。