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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.73 TETSU
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

なるべく最短で 30手台 *受方は持駒なしです


くるくるNo.68に続いて受方持駒指定の詰将棋。 合駒がないので考えやすかったと思います。
王手は一つしかありません。 31龍、12玉としたら、くるくるNo.68を解いた人ならピーンと来たかもしれません。
一段目の3枚の歩・・・これは龍ノコだ!
とりあえず、3枚とも取ってしまいましょう。

  31龍、12玉、42龍、11玉、
  51龍、12玉、62龍、11玉、
  71龍、12玉、82龍、11玉、
  91龍、12玉、

さて、ここが思案のしどころ。 12歩が二歩で打てないので、龍ノコで近づいても千日手になりそう。
ほかに手もなさそうですが・・・
かなめの24とを捨ててしまう13とが強手。
しかし、同玉に93龍では12玉で1筋に歩が打てないのでダメ。
13同玉に11龍と下から迫るのが局面を打開する一手です。

  13と、同玉、11龍、23玉、

21龍、13玉、11龍、23玉では千日手。 24歩と叩いて玉を呼び寄せます。
狙いは27まで呼び寄せること。 今度は縦の龍ノコだ!

  24歩、同玉、22龍、14玉、12龍、24玉、
  25歩、同玉、23龍、15玉、13龍、25玉、
  26歩、同玉、24龍、16玉、14龍、26玉、
  27歩、同玉、25龍 まで39手

最後は合駒なしの詰上り。 19歩の配置が二歩禁のためだけでなく、しっかり詰上りで働いています。
シンプルな初形から、横、縦、タイプの違う2種類の龍ノコが登場。 楽しんでいただけましたでしょうか。
受方持駒指定は、このような楽しい手順が駒数少なく実現できるのが特徴。
作家のみなさんも挑戦してみては。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

たくぼんさん:
こうだったらいいなという順がそのまま描き出される。後手の持駒制限の作品も今後たくさん発表されればと思います。
長谷繁蔵さん:
面白い竜鋸でした。愛ない最後。
凡骨生さん:
受方持駒なしは色んな事が出来そうですネ。
稲葉上さん:
獲物をいたぶってから食べたい人は51手。
上段の歩の配置がうまいですね。
すぐに13ととせずに、龍ノコで戻ってから13とでもOKです。 これが出題のことばの意味。
嵐田保夫さん:
後半の玉と龍のやり取りは妙味があってなかなか面白い。
名越健将さん:
龍鋸は行きだけなんですね。巧くできていると思います。
中澤照夫さん:
合駒利かずの詰め上がり。
横と縦の龍鋸が楽しめる。
吉川慎耶さん:
2つの龍鋸の組み合わせが贅沢。
小林理さん:
縦と横の竜ノコが楽しい。
隅の老人Bさん:
海辺で子供が鬼ごっこ。涼しそうな水しぶき。
爺は遠くで見てるだけ。
タクさん:
25歩のところが岐路でした。
最終手は合っていましたが35手解。タクさんから連絡あり、不正解としました。
S.Kimuraさん:
15手目以降も龍ノコで戻るのかと思ったら,1手で戻れました.
諏訪冬葉さん:
最初 ▲91龍→▲82龍→▲71龍… と追って手数が30手台に収まらなくなりました。

くるくる展示室No.73 解答:14名 正解13名(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  吉川慎耶さん  小林理さん
  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  たくぼんさん  躑躅さん  中澤照夫さん
  名越健将さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん    

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。