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くるくる展示室 No.71 菅野哲郎さん 「さざなみ」
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出題時のコメント:

2枚銀のさざなみ。 45手


毎日が記念日での出題も第10回になり、ますます好調の菅野さん。 4月のアート展示室No.8に続いてくるくるでの登場です。 曲詰や7種合などテーマを決めた作品がお得意の菅野さんですが、メインは本作のような趣向詰です。

三段目、五段目のと金の並びが美しく、横追いの趣向詰を連想させる配置です。
13飛のため16の飛車が動けないので、初手は36銀の一手。
57玉(37玉は28金まで)に56と、同玉(67玉はと金を順に引いて詰み)に、45銀が気持ちの良い両王手。
この銀は取れない(取ると44と以下)ので逃げるしかありません。
67玉は66と以下。 57玉も58歩で簡単。 歩を使わせるため47玉と逃げるのが正解です。
48歩、57玉で左に1路寄って1サイクル。 趣向手順が見えてきました。

  36銀、57玉、56と、同玉、45銀、47玉、48歩、57玉、

今度は35の銀の出番。 1サイクルごとに主役の銀がチェンジするのはおもしろいですね。

  46銀、67玉、66と、同玉、55銀、57玉、58歩、67玉、
  56銀、77玉、76と、同玉、65銀、67玉、68歩、77玉、
  66銀、87玉、86と、同玉、75銀、95玉、96歩、85玉、

最後のサイクルは75銀に77玉だと、78歩、87玉、76銀までで詰んでしまうので、95玉と変化します。

  84と、75玉、74と、65玉、64と、55玉、54と、45玉、
  44と、35玉、34と、25玉、24と まで45手

銀のさざなみでちゃぷちゃぷ楽しんだあとは、と金の大波で岸まで一直線。
題名がぴったりの美しい趣向詰でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

香箱さん:
銀と玉の織り成す「さざなみ」とはよくも号けたり。
稲葉上さん:
銀のさざなみは消滅、やがて穏やかな水面に・・・うまい命名です。
中澤照夫さん:
2枚銀のさざなみは芸術的。解くのは易しいが創るのは難しそう。
嵐田保夫さん:
スペースインベーダー。
小峰耕希さん:
差し詰め"銀波"でしょうか。
長谷繁蔵さん:
活躍した2枚銀が波に流され消えた. 次作期待
凡骨生さん:
二枚銀と玉の軌跡が美しい。
隅の老人Bさん:
天神様の細道?いいえ、行きの方が恐かった。
帰りは楽々。長い参道、解答書きで一苦労。
S.Kimuraさん:
銀の動きもそうですが,玉が三角にくるくる回るのも良いですね.

くるくる展示室No.71 解答:11名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  香箱さん  小峰耕希さん
  隅の老人Bさん  利波さん  中澤照夫さん  名越健将さん  長谷繁蔵さん
  凡骨生さん  

当選者は、展示室で発表しています。