出題時のコメント：

初めてでも大丈夫　１０手台

最近はくるくる（やさしい趣向詰）ながらもちょっと高級な趣向詰も作られる、老花現象さん。
本作は元祖安心ブランドにふさわしい、誰にでも安心して出題できる作品です。
このおかげで、初解答も含め今月の展示室の解答は２０名の大台に。 本作だけの解答者も４名も。

飛一色図式で持駒は香一色の美形。
初手は２３香しかなく、３１玉には２２飛成の一手（２２香成や３３香では４１玉、３２飛成、５１玉で・・・）。
４１玉に４３香。 ここまで来ると香と龍で追う趣向だと、パターンが見えてきます。
一気にノンストップで楽しみましょう。

　　２３香、３１玉、２２飛成、４１玉、
　　４３香、５１玉、４２龍、６１玉、
　　６３香、７１玉、６２龍、８１玉、
　　８３香、９１玉、８２龍（香成）　まで１５手

この初形にこの手順。 トップバッターにぴったりのかわいいくるくるでした。

作者：

初形は玉と飛一色、持駒香一色の趣向。
手順は、飛（龍）と香による送り趣向。
初形は３枚で涼しく、納涼向け。詰上りが清涼詰にでもなれば、もっと涼しいが・・・。

この趣向をさらに発展させて、１往復の趣向詰とした作品（山口七郎さん、詰将棋パラダイス１９６６年１２月）もあります。
合わせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

たくぼんさん：

手順も含め実に簡素で素晴らしい作品。

しょぼいよさん：

龍と香のコンビネーションがうまいですね。

長谷繁蔵さん：

１１玉なら香成が入るので８２竜迄が作意でしょう。

凡骨生さん：

香打ちが美しい。

稲葉上さん：

１、２、３、４、１、２、３、４　・・・　四拍子で玉を誘導。
くるくるにふさわしい易しく楽しい作品。

嵐田保夫さん：

文字通り初めてでも安心（何のこっちゃ）。

しろねこさん：

計4枚の香車をうまく使い、飛車との協力で玉を隅に追いやることに成功した。
最終手は8二龍でもOK。

名越健将さん：

香がきれいに４つ並んだ最終図を見て笑ってしまいました。好作！

中澤照夫さん：

本当に初心者でも解けそう。

吉川慎耶さん：

３重条件作とはお見事です。

小林理さん：

どこで竜を動かせばいいのかがちょっと考えどころですね。

隅の老人Ｂさん：

夏向きのＷ趣向で３手目が鍵。
有ると打ちたくなる、ヘボだなぁ。

タクさん：

心地よい横送りでした。

市原誠さん：

小さくなった将棋盤で遊んでいるみような気分でした。

S.Kimuraさん：

簡素な形で綺麗なくるくるがよく実現できるものですね．

諏訪冬葉さん：

暑いときにはこういう軽い問題が一番

hiroさん：

香と龍のコンビで軽快に詰め上げる。

くるくる展示室Ｎｏ．７２　解答：１９名　全員正解（下記）

　　嵐田保夫さん　　市原誠さん　　稲葉上さん　　S.Kimuraさん　　吉川慎耶さん
　　小林理さん　　しょぼいよさん　　しろねこさん　　隅の老人Ｂさん　　諏訪冬葉さん
　　ダイさん　　タクさん　　たくぼんさん　　躑躅さん　　中澤照夫さん
　　名越健将さん　　長谷繁蔵さん　　hiroさん　　凡骨生さん　　　　

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。