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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.58 老花現象さん
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出題時のコメント:

打歩詰にならないように。 17手。


対称に近い、いかにも趣向詰らしい初形。 もちろん、くるくる一筋の老花現象さん、期待を裏切ることはありません。 今回はどんな趣向で楽しませてくれるのでしょうか。

初手は17歩の一手。 26玉に普通なら35銀とするところですが、36玉で打歩詰。
わざわざ逃げ道を作って15銀とするのが本作の狙いです。
15銀、36玉なら37歩に46玉と逃げられるので、趣向を続けることができます。

  17歩、26玉、15銀、36玉、
  37歩、46玉、35銀、56玉、
  57歩、66玉、55銀、76玉、
  77歩、86玉、75銀、96玉、
  95金 まで17手

くるくる展示室No.35の老花現象さんの作品を思い出した人もいるかもしれません。
あちらは打歩詰にならないように桂の緩め打ちを繰り返す趣向でしたが、本作では銀の緩め追いを繰り返します。
最後の75銀は最終手の95金を可能にするためで、打歩詰には関係ありませんが、こういうところでも趣向を乱さないのが創作のポイント。詰上りがほとんど対称なのも初形に対応していい感じですね。
作者:
歩と銀を交互に使う送り趣向。3手目、7手目、11手目は打歩詰回避手段ともなる(3手目15銀でなく、35銀だと打歩詰となる。銀によるこの種の手段は、あまり見かけない?かもしれない)。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
コマンさん:
楽しいステップ。
kb_nrkさん:
打歩を避けて、銀を逆側に引いていくのが面白い。
初解答、ありがとうございます。kb_nrkさんは灘中・高等学校将棋部のホームページで詰将棋を出題していて、ご自身のホームページ棋憂でも既発表作から新作までたくさんの詰将棋を紹介しています。
中澤照夫さん:
打歩詰とならないように銀を右から使う。
しろねこさん:
実に長い詰将棋ですが玉を横に追い詰めよく駒不足にならないで詰んだものだと感心しました作品です。
hiroさん:
歩と銀の織りなすリズム、そして金。
タクさん:
滑らかな玉の横移動で、さわやかな解後感。
隅の老人Bさん:
急行列車で楽しい旅行、今日の泊まりは何処やら。
S.Kimuraさん:
最後は突歩詰にしても面白かったかも知れません.
とどめも歩の方が一貫した手順になりますが、駒数が増えてしまうそうですね。
94金を受方96金にして、初形対称・対子図式にする案もあったかも。
鈴木康夫さん:
くるくる展示室 No.35を上下逆にしたような問題ですね。
桂打と銀引の違いはあるものの、打歩詰回避の構造は同じですね。
諏訪冬葉さん:
玉の動きが滑らかだった

くるくる展示室No.58 解答:12名 全員正解(下記)

  S.Kimuraさん  kb_nrkさん  コマンさん  しろねこさん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  タクさん  名越健将さん  中澤照夫さん
  長谷繁蔵さん  hiroさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。