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くるくる展示室 No.30 老花現象さん
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出題時のコメント:

豆腐図式からどんな趣向が? 序がちょっと本格的。37手。


すっかりお馴染みになった老花現象さんのくるくる作品。 歩18枚全駒使用の豆腐図式からどんな趣向が飛び出すのか楽しみです。
今回の作品は、いつもと違って、すぐにはどんな趣向か分かりません。 とにかく手順を進めてみましょう。
22歩成、同玉、32歩成では13玉で逃れ。 13玉のとき詰むようにするには、22か33にと金が必要です。 そのため、54とを33まで持ってくることを考えて進めます。

  21と、同玉、32歩成、同玉、42歩成、21玉、32と、同玉、
  43と左、21玉、22歩成、同玉、33と寄、11玉、


さあ、ここからお待ちかね、くるくる劇場の始まり始まり。

  12歩、21玉、22歩、31玉、32歩、41玉、
  42歩、51玉、52歩、61玉、62歩、71玉、
  72歩、81玉、82歩、91玉、92歩、


9筋全体に渡る歩連打。 最後の歩は取るしかなく、そのまま収束します。

  92同玉、83と上、91玉、81歩成、同玉、82と まで37手

作者:
豆腐図式 18枚使用。
15手目12歩から29手目92歩まで横一線(二段目)に歩を9枚連打。
8枚連打は見ておりますが、9枚連打はない?

歩の横連打趣向は昔から良く作られています(くるくるNo.26参照)が、シンプルできれいな形で最大限繰り返す9枚連打を実現したところが本局の価値。 作者は更に序を付けて、全駒使用の豆腐図式に仕立て上げました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

コマンさん:
全歩使用で2段目歩打ち追いが楽しい作。
中澤照夫さん:
2段目に歩を連打する気持ちのよい手順。
涼秋さん:
本格的な序の微妙な手順と,後半のくるくるが上手くミックスされた好作と思います。
石原守さん:
始め1三に逃げたら詰むぞというふうに追っているうちうまく解答が浮かんできました。
長谷繁蔵さん:
2筋に歩並べビックリ。14歩を16とにすると無防備になる。

無防備にはなるけど形が広がるので、作者もどちらにするか迷われたようです。

小峰耕希さん:
正直言って序の変化を読み飛ばしてるのですが、手数は合ってるし、
趣向手順と歩の枚数が一致するので多分大丈夫。
それにしても作者のくるくる創作の速さは凄い!
多分これまでに10作位は発表なさっている筈ですが、
30作に達したら「くるくる同人」っていうのはどうでしょう?
(勝手な突然の思い付きですが)

展示室もおかげさまで出題作品数が少しずつふえて来たので、そろそろ作品や、作者、解答者の表彰を考える時期かもしれませんね。 提案ありがとうございます。 検討してみます。

隅の老人Bさん:
歩の連打で追いつめる。孫は序で躓きました。
S.Kimuraさん:
2段目に9枚の歩を連続して叩きつけるのは爽快でした.
井上順一さん:
序盤は43との援軍が来るまで、22から13へ逃げられないようにする。舞台装置ができてからは横一直線の9連打。
たくぼんさん:
2段目の歩の並びが見事!
北川仁士さん:
「83と斜」の表記でよかったのでしょうか?

一般には83と上(73とが動いたばあいは83と寄)でしょうか。
展示室は分かりさえすればOKですので、記法はあまり気にしないでかまいません。

toshiさん:
はじめに解けたと思ったときは(5手目)4二歩成,同玉と読んでいたので35手詰になってしまい,読み直しました.37手詰と書いてなかったら,うっかりしてしまったかもしれません.
どかん5号さん:
92歩の瞬間が眺望抜群! 序は、13へ逃げられた時に対応できるように22歩成のタイミングに気をつければOKでした。
チャモさん:
柱をたてて、橋を架けて一件落着。序盤はくるくるらしくないかな?

14手目の局面で14歩を省けば、初心者向けの絶好のくるくるかも。


くるくる展示室No.30 解答:15名 全員正解(下記)

 石原守さん  井上順一さん  S.Kimuraさん  北川仁士さん  コマンさん
 小峰耕希さん  隅の老人Bさん  たくぼんさん  チャモさん  tko001さん
 どかん5号さん  toshiさん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  涼秋さん
  

当選者は、展示室で発表しています。