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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.31 凡骨生さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

くるくるおもちゃ箱では美しく楽しい趣向詰を出題。受方は飛だけなので簡単。53手。


大掛かりな配置。 でもくるくるだから大丈夫です。 手順を進めましょう。
受方の持駒は飛車だけですから、93飛と打てば92飛合の一手。 同飛、同玉で、玉が91から92に移動しました。 この要領で玉を移動させる趣向だとわかります。

  93飛、92飛合、同飛成、同玉、
  94飛、93飛合、同飛成、同玉、


さて、ここでは95飛と打てませんし、91飛では元に戻ってしまいます。 よく見ると持駒に歩がありますね。

  94歩、同玉、

94玉の形になれば、今度は横から飛車を打てます。 93玉の逃げには85桂が用意されているので飛合の一手。

  74飛、84飛合、同飛、同玉、
  64飛、74飛合、同飛、同玉、
  54飛、64飛合、同飛、同玉、
  44飛、54飛合、同飛、同玉、
  34飛、44飛合、同飛、同玉、
  24飛、34飛合、同飛、同玉、
  14飛、24飛合、同飛、同玉、


ここでまた困りましたが、15とと捨てるのが再び方向転換する妙手です。

  15と、同玉、

15玉の形から、17飛と打って今度は縦に。 24玉と戻ると13飛成で簡単なので飛合の一手です。

  17飛、16飛合、同飛、同玉、
  18飛、17飛合、同飛、同玉、
  19飛、18飛合、同飛、同玉、
  19飛 まで53手


飛打飛合の趣向は作例がたくさんありますが、シンプルな趣向なだけに、補助的な趣向として用いられたり、往復や回転で繰り返し移動させたりする作品が多く、この趣向をメインテーマとして、純粋に玉を移動させることを目的とした作品は珍しい。本局では91から18という盤面の反対側への長距離の移動と、方向転換の手が最小限であること、収束もそのまま飛打で終わることで、飛打飛合趣向をアピールしています。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
隅の老人Bさん:
難解作は**で、くるくる(易しい)は凡骨生さんですか?
あえて伏字にさせていただきました。
涼秋さん:
鬼さんこちら手の鳴る方へと誘われて、目隠しを取ったら詰まされていました。
長谷繁蔵さん:
いつもながら面白いのを見つけますネ。
小峰耕希さん:
脳内盤の性能が低い僕でも暗算で解けました。
S.Kimuraさん:
直角に曲がる2箇所の手順に感心しました.
どかん5号さん:
飛打・飛合・同飛・同玉のリフレイン。解くのは易しいけど作るのは大変そう。
たくぼんさん:
19まで行きたかったちょっとだけ残念
井上順一さん:
予想外の詰上がり位置。
チャモさん:
曲がり角で戻らせない技術は一見の価値あり。

くるくる展示室No.31 解答:11名 全員正解(下記)

 井上順一さん  S.Kimuraさん  北川仁士さん  小峰耕希さん
 隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  たくぼんさん  チャモさん
 どかん5号さん  長谷繁蔵さん  涼秋さん
  

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。