次ヘ
次ヘ
詰将棋おもちゃ箱カピタンリバイバル
カピタン展示室 No.11 北川仁士さん
安南詰
カピタンリバイバル
カピタンリバイバル
出題時のコメント:

安南ならではの趣向詰。 王様の鬼ごっこ。 17手。

安南詰 盤上にある任意の駒は、そのすぐ下に味方の駒が存在するとき、
その駒の性能に変化する。動いて二歩になる手も禁手。
==> 安南将棋の一族
==> 安南将棋のルール (飛子呂の安南詰


安南詰がお得意の北川さん。 4月の展示室でも安南詰の軽趣向を見せてくれましたが、本作もまた安南の趣向詰です。

作者:
安南くるくるとでも (^_^;; くるくるは楽しいです! 

初手は、21桂成と清算しては広すぎるので、23桂でしょう。 12玉か22玉の逃げに、24玉が23桂を玉の利きに変える安南ならではの手。 11玉と戻れば13玉と桂の利きを復活させて詰み。 したがって、22玉から31玉と逃げるのが正解です。 ここで34玉と33桂を玉の利きにすれば、上には逃げられず41玉と横に逃げるしかありません。

  23桂、22玉、24玉、31玉、34玉、41玉、

初形から3筋ずれて、似たような形になりました。 もう1回この手順を繰り返します。 34玉は飛車の利きになっているので、54玉とワープできるのがポイント。

  53桂、52玉、54玉、61玉、64玉、71玉、

以下は収束で、王様の鬼ごっこも捕まえて終了です。 最初11と14にいた玉が91(92)と73まで移動するとは、びっくりですね。

  73玉、81玉、85飛、91玉、82飛成 まで17手

17手中13手が玉を動かす手。 桂を玉に変えたり戻したり、玉のワープもあって、安南らしいおもしろい趣向詰でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

ほの字さん:
最後が平凡なのが残念。
鈴木康夫さん
一時的に銀に化けるとは言え、それによって制限を受ける訳ではなく
実質的には最後まで玉のまま詰み上がる安南詰は珍しいのでは。
スラゴさん:
安南詰はほとんど解いたことがないのですが、ヒントのおかげで多分解けました。桂と王の組み合わせはおもしろいです。
S.Kimuraさん:
玉が9一 (9二も可?) まで行くとは思いませんでした.
諏訪冬葉さん:
▲43玉 を封じて▲54玉 を成り立たせた飛車がもう一度活躍するとは予想外でした。
小五郎さん:
「鬼」を捕まえるのが91とは初形からは想像できませんでした。
橋本孝治さん:
桂の裏で暗躍する攻方玉。じりじりと寄ったりジャンプしたり芸も細かい。
受方の玉にも何か技があると一層面白そう。
隅の老人Bさん:
今、私はだーれ?、ボケ老人は、すぐに自分を忘れます。
それでも青春時代のランデブ−を思い出しました。
涼秋さん:
桂が一手毎に玉になったり桂に戻ったり、これぞ安南詰ですね。
井上順一さん:
この手数で9筋で詰むとは。35飛の配置がうまい。
たくぼんさん:
11から91までの大移動。先手王も一緒に移動するのが面白い。途中、飛車のエスカレーターでスピードアップ。

カピタン展示室No.11 解答:12名 全員正解(下記)

 井上順一さん  S.Kimuraさん  小五郎さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
 スラゴさん  諏訪冬葉さん  たくぼんさん  橋本孝治さん  ほの字さん
 真Tさん  涼秋さん

当選者は、展示室で発表しています。