| 安南詰がお得意の北川さん。 4月の展示室でも安南詰の軽趣向を見せてくれましたが、本作もまた安南の趣向詰です。
 
        作者:
        安南くるくるとでも (^_^;; くるくるは楽しいです! 
       初手は、21桂成と清算しては広すぎるので、23桂でしょう。 12玉か22玉の逃げに、24玉が23桂を玉の利きに変える安南ならではの手。 11玉と戻れば13玉と桂の利きを復活させて詰み。
      したがって、22玉から31玉と逃げるのが正解です。 ここで34玉と33桂を玉の利きにすれば、上には逃げられず41玉と横に逃げるしかありません。
 23桂、22玉、24玉、31玉、34玉、41玉、
 
 初形から3筋ずれて、似たような形になりました。 もう1回この手順を繰り返します。 34玉は飛車の利きになっているので、54玉とワープできるのがポイント。
 
 53桂、52玉、54玉、61玉、64玉、71玉、
 
 以下は収束で、王様の鬼ごっこも捕まえて終了です。 最初11と14にいた玉が91(92)と73まで移動するとは、びっくりですね。
 
 73玉、81玉、85飛、91玉、82飛成 まで17手
 
 17手中13手が玉を動かす手。 桂を玉に変えたり戻したり、玉のワープもあって、安南らしいおもしろい趣向詰でした。
 
 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
 
        ほの字さん:
        最後が平凡なのが残念。
 
        鈴木康夫さん:
        一時的に銀に化けるとは言え、それによって制限を受ける訳ではなく実質的には最後まで玉のまま詰み上がる安南詰は珍しいのでは。
 
        スラゴさん:
        安南詰はほとんど解いたことがないのですが、ヒントのおかげで多分解けました。桂と王の組み合わせはおもしろいです。
 
        
      S.Kimuraさん:
        玉が9一 (9二も可?) まで行くとは思いませんでした.
       
        諏訪冬葉さん:
        ▲43玉 を封じて▲54玉 を成り立たせた飛車がもう一度活躍するとは予想外でした。
       
        
        小五郎さん:
        「鬼」を捕まえるのが91とは初形からは想像できませんでした。
       
        橋本孝治さん:
        桂の裏で暗躍する攻方玉。じりじりと寄ったりジャンプしたり芸も細かい。受方の玉にも何か技があると一層面白そう。
 
        隅の老人Bさん:
        今、私はだーれ?、ボケ老人は、すぐに自分を忘れます。それでも青春時代のランデブ−を思い出しました。
 
        涼秋さん:
        桂が一手毎に玉になったり桂に戻ったり、これぞ安南詰ですね。
       
        井上順一さん:
        この手数で9筋で詰むとは。35飛の配置がうまい。
       
        
      たくぼんさん:
        11から91までの大移動。先手王も一緒に移動するのが面白い。途中、飛車のエスカレーターでスピードアップ。
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