本局は作者より、
「これは、加藤さんのページにふさわしいと思いますのでよかったら使ってやってください。」
と送られてきました。
カピタン展示室向けのフェアリー詰将棋(安南詰)で、初形も詰上りも純対称の立体曲詰であり、左右で同じ手順を繰り返すやさしい趣向詰でもあり、まさに安南のくるくるアート、おもちゃ箱にぴったりの作品。 4月の詰将棋ガイダンスでさっそく出題させていただきました。
安南ルールを活用した玉が飛び回る手順ですが、手が限られているので難しくはありません。
初手56飛で55角を飛車の利きにして王手すると、玉は龍になっているので34玉とジャンプ(左右対称なので74玉でも同様)。
今度は36飛と35桂を飛車にすると、43しか逃げるところはありません。
33桂成、54玉となれば、始めと同じような形。
56飛、34玉、36飛、43玉、33桂成、54玉、
再び56飛とすれば、今度は34に行けないので74玉の一手。
もう一度右側と同じ手順を繰り返せば、今度は左も右も塞がれているので、3度目の56飛で詰上り。
56飛、74玉、76飛、63玉、73桂成、54玉、
56飛 まで13手
楽しい作品をありがとうございました。
初形も詰上りも象形ですが、さて何の形でしょう?
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 隅の老人Bさん:
- 初形も詰上がりも、ジェット機。それだけに解図も速い。
なるほど、いわれるとそう見えますね。
- 涼秋さん:
- 詰上がりも左右対称、気軽に安南詰を楽しめる一品。
- 小峰耕希さん:
- これといった妙手は無いが、桂を成り込む手が気持ち良い。そして形が美しい。
- S.Kimuraさん:
- 玉が飛び回るので,安南詰は面白いです.
初形も詰上がりも対称になっていますが,何かの形でしょうか.
- どかん5号さん:
- 初手はまず角移動の開王手を考えますが、相手の玉はいきなり竜。
普通の感覚とは一味ちがいますね。
還元玉で詰上りも綺麗。
- たくぼんさん:
- 詰上りも左右対称の象形ですね。楽しいです。
- 井上順一さん:
- 安南でもこのくらいの難易度だと何とかなる。還元玉。
- チャモさん:
- 安南を解くのは初めてで・・・。本当にこれであってるのかな?
お見事、正解です。 |