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大道棋詰筋辞典(10) 香歩問題−10 表紙に戻る
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83桂(角角合)の詰筋(7)

83桂(角角合)の詰筋の続き。
初めての方は香歩問題の基本の攻防からご覧ください。

9.83桂(角角合)−7筋香型(2)62金

7筋に香が配置されている香歩問題で、角角合になる問題の詰筋。 今回は受方62金(または62成銀)の配置されている問題です。

83桂、81玉、82歩、92玉、94香、93角合、91桂成、同玉、93香、92角合
のあとの手順は、61銀型と同様、追い出し型、押さえ込み型、質駒型の3つに分類できますが、 62金型固有の詰筋としてもう一つ、62金取り型があります。

また、62金配置で、詰方65桂など73への利きがある場合、初手から
  72金、同金、同香成、同玉、73金、71玉
で7筋香のない普通の香歩問題に還元する筋があります。 この筋の例題を47図に示します。

47図

1)追い出し型

追い出し型の手順だが、62金(成銀)がある場合は、
81歩成、同玉、92香成、同玉、83角、93玉、71角
と62金に狙いをつけるのが普通。 これに対し84玉なら、74金、85玉、75金、95玉、62角成 または74金、85玉、84金、同玉、62角成 で62金を取ることができる。 これを防ぐため 82合 と捨合する手があるので、注意が必要。
48図 49図

2)押さえ込み型

74角、91玉と押さえ込む詰筋だが、7筋香型では香の利きを生かすため(可能なら)65角(56角)と離して打つのが普通。 これに対しては74歩中合で応じ、同角、91玉と1歩持った状態で押さえ込むことができる。

そのあとは、81歩成、同玉、92角打、91玉、82金、同玉、83角引成
これに対し81玉・71玉の2つの逃げ方があり、どちらが長いか両方読むことが必要。
81玉なら、63角成、または、92馬、72玉、52角成。
71玉なら、63角成、または、93馬、82合、83角成、73金上、82馬、62玉、73馬引。

上の手順の中で92角打のところで72角とする詰筋もあるが、作例はほとんどない。
50図 51図

3)質駒型

62金配置で質駒型の問題はほとんどない。
52図

4)62金取り型

81歩成、同玉、72角、71玉、62金 と62金を取る、62金配置固有の詰筋。
53図

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