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大道棋詰筋辞典(1) 香歩問題−1 |
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はじめに
大道棋の各類型の詰筋については、「大道棋類型辞典」 としてまとめたことがある。 類型辞典では、スペースの関係で代表的な詰筋の簡単な紹介にとどめた。 今回の詰筋辞典では、これを掘り下げて、珍しい詰筋を含めて網羅的に紹介することを目標としたい。 もちろん、大道棋の奥深い攻防は、詰筋の紹介程度では到底尽くせるものではない。 しかし、現在でも新しい詰筋の作品が創作されており、創作にあたって既存の詰筋を概観することは有益であろう。 この辞典にない新しい詰筋を発見したならば、ぜひ図化して発表されんことを期待する。 2003年6月8日 加藤 徹 |
香歩問題の基本の攻防 |
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大道棋でもっとも作品数が多いのが香歩問題。 700題以上の問題があり、その詰筋もバラエティに富んでいる。 今回は、この香歩問題の基本となる攻防を解説する。 |
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基本図 |
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桂を跳ねるか歩を打つか、王手は3通り。 どれも簡単に詰みそうだが、いずれも妙防があり、巧妙に逃れる。 本図はその説明のための基本図で、じつは詰まないのだが、みなさん、ちゃんと逃げられるかな? 大道棋屋になったつもりで考えてみよう。
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