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大道棋詰筋辞典(9) 香歩問題−9 表紙に戻る
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83桂(角角合)の詰筋(6)

83桂(角角合)の詰筋の続き。
初めての方は香歩問題の基本の攻防からご覧ください。

8.83桂(角角合)−7筋香型(1)61銀

7筋に香が配置されている香歩問題で、角角合になる問題の詰筋を取り上げます。

7筋香型では桂は95にあるのが普通です。 75桂76香、75桂74香の型もあるのですが、普通の角角合になることはほとんどありません。

95桂だと香が直射して72金までで詰んでしまうので、7筋香型では、この順を防ぐ駒が配置されています。 主な配置は
  (1)受方61銀
  (2)受方62金(または成銀など)
  (3)受方61銀、62金
の3種類。これ以外にもあるのですが、75桂の場合と同じく、たいがいは角角合以外の詰筋になります。
  (4)受方54角・・・角角合でなく香飛合になることが多い
  (5)受方74桂(など)・・・角角合でなく角桂合になることが多い
今回は受方61銀の場合の詰筋を紹介します。

7筋香型でも、83桂、81玉、82歩、92玉、94香、93角合、91桂成、同玉、93香、92角合のあとの手順は、大きくはこれまで紹介した3つの詰筋(追い出し型、押さえ込み型、質駒型)に分類できます。 ただし7筋の香と61銀の配置のため、途中から展開が変わることがあります。

1)追い出し型

81歩成、同玉、92香成、同玉、83角、93玉、82角(71角)、84玉 と追い出す手順。 (81歩成、同玉、)92香成、同玉、83角、93玉、75角 と追い出す詰筋もある。
追い出し型の場合は7筋の香の利きが利用できるが、手順は本質的にはあまり変わらない。
39図 40図

2)押さえ込み型

74角、91玉と押さえ込む詰筋だが、7筋香型では香の利きを生かすため(可能なら)65角(56角)と離して打つのが普通。 これに対しては74歩中合で応じ、同角、91玉と1歩持った状態で押さえ込むことができる。

そのあとは、81歩成、同玉。 ここで 92角打・72角・63角成 の3つの手段がある。

a)92角打

91玉、71玉の逃げ方は配置によるので、両方読まねばならない。
・92角打、91玉、82金、同玉、83角引成、71玉(81玉)・・・
・92角打、71玉、72歩、同銀、同金、同玉、52角成、82玉、73香成・・・
 あるいは91玉と同様に、92角打、71玉、82金、同玉、83角引成・・・

b)72角、同銀、同金、同玉、83銀

c)63角成、72歩合、同金
41図 42図 43図 44図 45図

3)質駒型

7筋香型で質駒型の手順の問題は少ない。 次の図も手順は質駒型だが、65角の実現で74歩を中合させ1歩取るのが狙い。
46図

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