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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート

ドキドキ展示室 No.117 鳥本敦史さん

ドキドキストリート
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
なし14類型 20手台

ドキドキ展示室No.117 鳥本敦史

金問題(金1類型)を横型にしたようななし14類型。 金問題は96金、84玉、87香まで詰み、86に中合しても85金、同玉、86馬、84玉、85馬で詰み、という誘い手でした。 この類型でも、73馬上、94玉、64飛まで詰み、74に中合しても84馬、同玉、74馬、94玉、84馬まで詰み、というのがそれに対応する誘い手です。

金問題では87香に86飛合とする絶妙な受けにより簡単には詰まないわけですが、本類型でも73馬上、94玉、64飛には74金合・74飛合という受けが用意されています。

初手86飛とよるのも有力な手です。 うっかり84に合駒すると、73馬、94玉、84馬まで。 そこで合駒せず94玉と逃げますが、85馬以下手が続きます。

本作では73馬上と86飛は際どく詰まず、正解はちょっと意外な74馬寄です。

  74馬寄、94玉、85馬、83玉、74馬引、72玉、

72に逃がして失敗かなと不安がよぎりますが、ここで62飛成と切る強手があります。 取ったら63馬、61玉、62歩、51玉、52馬までなので81玉と逃げますが、 さらに馬も叩き切る92馬の強手2連発で捕まえることができるのです。

  62飛成、81玉、92馬、同玉、83金、同玉、84歩、92玉、
  74馬、81玉、82龍、同玉、83歩成、81玉、82歩、91玉、
  92と まで23手

最後は再度の龍切りでぴったり収束。

作者「62飛成が決め手となる中編ですが、難しい手はありません。」

序の馬のやりくりが本類型としては新鮮な筋。 そこから一転して実戦的な強手が連発するおもしろい問題でした。

それでははみなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
3度目の7四馬で意外にも捕まっている。
占魚亭さん:
素直な手順なので客寄せ向きかも(20手台だけど)。
蛇塚の坂本さん:
馬と龍をずばっと斬って気持ち良い。
inokosatoshiさん:
7四金を知らないとなかなか解けない。
小林巧さん:
7手目62飛生と無思慮に指してしまったのだが、どっちにせよ王様は92と逃げるので成でも同じ。 だが生だと73玉63飛成までの詰みを見せているので62成ではなく62生が正解のような気もするのだが、如何なものでしょうか? こういうケースの指し手表記がよくわかりません。  教えて頂きませんでしょうか、 「だが」ばかりですみません。

成でも生でも作意手順が変わらない(非限定の)場合、成で解答するのが普通ですが、生でも正解です。

金少桂さん:
左上で纏まった手順で作意自体は見つけてしまえばそれほど難しいわけではないが、 類型の主要な誘い手で詰まないので、してやられた感があって良い。
中村丈志さん:
気分を変えて別な日に考えたら解けました。
S.Kimuraさん:
72玉を許すとは思いませんでした.
池田俊哉さん:
初手73馬上から64飛が74金(飛)で詰まないと分かれば74馬寄からの手順となる。 62飛成から92馬-83金は鋭く、きれいにまとまっている

ドキドキ展示室No.117 解答:9名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  金少桂さん
  小林巧さん  占魚亭さん  中村丈志さん  蛇塚の坂本さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。