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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート

ドキドキ展示室 No.116 金少桂さん

ドキドキストリート
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
金と銀の違い 10手台

ドキドキ展示室No.116 金少桂

ドキ展115との違いは52金か52銀かだけという双子問題。 金と銀で何が違うかと考えると、52金は62に利いて63には利かず、52銀は逆に63に利いて62に利かないというのが最も影響がありそうです。

ドキ展115のように93桂成、同角、72飛成、82桂合、同龍、同玉、83金、71玉、63桂と攻めると、52が銀なので62玉と逃げられて失敗。

ここでドキ展115の解説を読み直して見ると、93桂成に 「同角でも84桂、同角、同玉と角を取る攻めがありますが、82玉とあっさりかわされて、手は続くものの63から逃げ出されて失敗。」

そう、本作なら52銀なので63から逃げ出されることはありません。 手を進めてみましょう。

  93桂成、同角、84桂、同角、同玉、82玉、

82玉のところで93に合駒するのは、(逆王手の合なら同香成、同桂のあと)83角から72角成以下。

82玉と逃げられると、玉が84に動いたため62飛が51角のために動けなくなってしまい、不安になります。 しかし、ここで64角と合駒を請求してみると、飛金銀香合なら取って83から打てば簡単。 73桂合しかないことがわかります。 桂合だと、同角成、同桂としても桂が使えず、ちょっと困ったようですが、 73が塞がったことで62飛が動けるようになったことに気づけば、72飛成と切る手が発見できたのではないでしょうか。

  64角、73桂合、同角成、同桂、72飛成、同玉、64桂、62玉、
  63金、71玉、72金(桂成) まで17手

金と銀の微妙な違いで、異なる二つの筋の一方だけが成立する、おもしろい双子問題でした。

それでははみなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
焦ると、角でパクっと玉を食べられちゃいますね…汗
山下誠さん:
今度は王で開き王手の筋だった。
あいうえおさん:
どこがどうと具体的には言えませんが、実際に屋外で香具師相手にこの詰将棋の問題を解いたら、間違いなくカモとなっていただろうと思いました。

93桂成、同角、84桂、同角のあと、72飛成、82桂合、85玉、93桂跳以下11手で詰ましましたが、 93桂跳でなく93桂打と合駒されると、同香成、同桂がまた逆王手になって失敗です。 残念。

占魚亭さん:
金が銀に変わっただけで大違い。 質駒の金を取るタイミングが重要。
蛇塚の坂本さん:
8四同玉に8二玉の受けが、気づき難い。
inokosatoshiさん:
6四角の発見に苦労しました。
小林巧さん:
好便に角入手から64角~64桂でスッキリする。
金の斧と銀の斧、私は銀の斧が欲しい。
52銀→62×63○
これも持駒 飛車で
93飛 同桂 同桂成 同角 84桂 同角 72飛成 82桂 85玉 93桂 同香 同角 83金まで13手桂余り。

やはり84桂の誘い手がなくなるのが痛いですね。

S.Kimuraさん:
64角は,逆王手を食らいそうで,なかなか手が出ませんでした.
ひろさん:
相玉は逆王手があるので難しいです

82馬まで11手解。 6手目93歩合とされたと思いますが、82玉の方が延命できるのでした。 惜しい。

鳥本敦史さん:
王が動くのは楽しいですね。
池田俊哉さん:
前作と同様の攻めは62からの退路を防げないので、3手目84桂と手を変える。 64角以遠打が持駒入手と角道塞ぎの一石二鳥

ドキドキ展示室No.116 解答:12名 正解10名(下記)

  市原誠さん  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん
  小林巧さん  占魚亭さん  鳥本敦史さん  中村丈志さん
  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。