新形の双玉問題。
次作と双子問題ですが、元はアビ族さんの双玉問題で、
金少桂さんが大道棋に改作したとのことです。
作者「Twitterでアビ族さん(@snMJKHH9CyYpjY1)に見せていただいた双玉作品が、大道棋らしい雰囲気で面白かったのですが、
大道棋というには誘い手や持駒等の点で若干不満。
どうすればより大道棋っぽくなるか考えて改作しました。
具体的には、持駒桂香２枚を使い切る誘い手がないので桂１枚に減らして、更に桂を初手で打てる形にしました。
これで大道棋として使えそうな形になったでしょうか。
一作完成した後、52銀⇒金でもう一作(こちらは客寄せ級ですが)できているのに気づいたので、２作まとめてセットで投稿いたします。」
桂を使う誘い手は、８４桂、８２玉、７２飛成まで。
これには９４香とこちらの玉を取られて奉納。
先に金を取ればいいんだよ、と ７２飛成、８２合、８３金まで。
８２歩合などならこれで詰むのですが、８２桂合と逆王手され、９４桂とまたこちらの玉を取られて奉納です。
それなら、８２桂合を同龍、同玉、８３金まで？ いやそれも９４香で残念。
８２桂合のとき８４玉とかわしたら？ いや、そこ５１の角が効いてますよ。
逆王手を避けようと、７２飛成の前に８４玉と先に逃げておくのは、８２玉でも普通に９３歩合でもダメそう。
逆王手を避けるのに８４玉と逃げるのはダメでしたが、ほかに方法はないか、と考えると、９３桂成として９１香の利きを遮る手が思い浮かぶかも。
同桂なら先ほどの８４桂の筋で８２玉が逆王手にならないので７２飛成で詰み。
そこで８４桂を取れるように９３同角とします。
９３桂成、同角、
同角でも８４桂、同角、同玉と角を取る攻めがありますが、８２玉とあっさりかわされて、手は続くものの６３から逃げ出されて失敗。
しかし、香の利きが止まっているので、もう一つの７２飛成の筋で詰ますことができます。
７２飛成、８２桂合、同龍、同玉、８３金、７１玉、６３桂 まで９手
桂合の逆王手にも強く同龍と切るのがポイント。
持駒に桂が１枚余りますが、大道棋は詰むか詰まぬかの勝負なので、持駒が余っても問題ありません。
短手数なので、客寄せにぴったり。 逆王手の筋がいろいろあって楽しめますね。
それでははみなさんの感想を。 解答到着順です。
- 藤田卓志さん：
- 桂の成捨てに気付くまで半日くらいかかりました。
肩慣らしと書いてありますが、私レベルではここまでですね。
少しずつですが解いていきます。
- 山下誠さん：
- 桂馬を８四に打ったら大変なことになる。
- あいうえおさん：
- 合い駒の桂馬（逆王手）を龍で食いちぎる手がなかなか見えませんでした。
- 占魚亭さん：
- 普通すぎて不安になる作意手順。
- 蛇塚の坂本さん：
- ８二桂の逆王手に一瞬どきっとしました。
- inokosatoshiさん：
- 客寄せにとてもいい問題ですね
- 小林巧さん：
- 82桂合の逆王手が双玉問題という事を実感させてくれる。金の力が強いので、呆気ない終了。
52金→62○63×
持駒遊びは、持駒 飛車 で行けそう。
93飛 同桂 72飛成 82桂合 同龍 同角 83金 81玉 73桂打 同角右 同桂生 同角 72角 71玉 61金 まで15手。
93飛 82玉 72飛成 同玉 63金 82玉 91飛成 同玉 83玉 93飛 同香生 同桂 92香 81玉 72金 まで15手飛余り。
ダメかな？
持駒を飛では誘い手が弱くなるのが、実戦的には苦しいですね。
- S.Kimuraさん：
- 51角の睨みへ入らずに攻められたので解きやすかったです．
- ひろさん：
- 受けの手が考えて楽しい作品です
- 鳥本敦史さん：
- １１６よりこちらの方が梃子摺った。
- 池田俊哉さん：
- 初手72飛成に誘われるが、82桂合に対して同龍以外打つ手がない
そのため93桂成で香道を塞いでおくのがポイント
- 浜野乙三さん：
- 逆王手を恐れずこれで良さそうだが、さて?
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