今はやりの44詰将棋。 4×4に収まって集客度は94と抜群です。
ドキドキNo.35に似た形ですが、63が馬でなく角、そして64歩が加わっています。 ドキドキ35は82銀、92玉、91銀成、93玉(同玉は73馬以下)と進みますが、本作では63角なので73馬とできません。
実は本作もこの82銀、92玉、91銀成の攻めが正解。
93玉は82飛成、同玉、81角成、93玉、71馬と71桂を取るドキドキ35の順で21手。
63角64歩配置で同玉の順を発展させたのが本作の作意順です。
82銀、92玉、91銀成、同玉、71飛成、同馬、同飛成、92玉、
81角成、93玉、82馬、94玉、83馬、同玉、
71桂も83銀も取って裸にしてしまいます。
64歩がなければここで65角と打って詰みますし61角以下でも詰み。
歩1枚でこれらの詰み筋を消しています。
正解は95桂、84玉、66角と進める順の29手なのですが、95桂に94玉と逃げる変化に問題がありました。
- S.Kimuraさん:
- 93龍 31手
飛車と角を清算して龍1枚になる手順は自力では無理でした.
20手台とありましたが,16手目に94玉として,桂合,飛車合,歩合されたときにどうしても31手かかってしまうので,
それを,手順も添えて解答しておきます.
83歩合が無駄合なのでしょうか.
▲8二銀 △9二玉 ▲9一銀成 △同 玉 ▲7一飛成 △同 馬
▲同飛成 △9二玉 ▲8一角成 △9三玉 ▲8二馬 △9四玉
▲8三馬 △同 玉 ▲9五桂 △9四玉 ▲7六角 △8五桂
▲7四龍 △8四飛 ▲8五角 △9三玉 ▲7三龍 △8三歩
▲8二銀 △9二玉 ▲8三桂成 △同 飛 ▲8四桂 △同 飛
▲9三龍
柿木将棋は、76角、85桂合、74龍、84金合、85角以下29手。
この順は29手駒余り順もありので変化としていましたが、31手となると、こちらが正解になりますね(詰め方はいろいろあり)。
84玉の作意順は、66角以下入玉させてきれいに詰み。
66角、95玉、75龍、85歩合、86銀、96玉、85銀、97玉、
98歩、同玉、78龍、97玉、88龍 まで29手
作者 「創棋会と香龍会で出題して稼ぐことができました(?)ので銀4問題を投稿します。
見た目もシンプルで喰い付きの良い銀4問題。
清算して追い出し手順になるところに意外性あり。
収束(20手目)変同ですが気にならない範囲と思います。
名刺大道棋にしようかな。」
なお、この追い出す順は、阿部重治郎さんも創作されています。
(阿部重治郎の大道詰将棋見たり聞いたり七十年 第49番)
こちらも96と1枚でうまくまとめています。
それではみなさんの感想を。解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 8三馬からは苦手な追上げ手順だが、意外と簡単に捕まっている。
- 津久井康雄さん:
- 広くなってからの手順に自信なし。
- 占魚亭さん:
- 清算しても何とかなってしまうとは。
- 小山邦明さん:
- 10手目までは、ほぼ一直線の感じ。
ただ馬を捨てる手順は、持駒に金がないので不安。
収束までうまく纏まっている好作でした。
20手目85香合以下75角まで29手解。 変同なのでこちらも正解です。
- 池田俊哉さん:
- 思い切って最上段で清算してしまうのが英断。
その後83馬までは流れだが、66角が広く効き筋を作っている
- 金少桂さん:
- 馬を切った後の変化が膨大で全部詰ませるのに一苦労。
29手駒余らずの順は2つ見つけたが、31手の変長順が見つからずギブアップ。 どうやって逃げるのでしょう。
S.Kimuraさんの解答をごらんください。
- 嵐田保夫さん:
- 久しぶりの銀問題に大往生。
四手目同玉では、9三玉、8二飛成、同玉、8一角成、9三玉、7一馬、同馬、8五桂以下が作者の本旨だと思うが、
7三飛成の筋に固執しすぎ、8二飛成の筋がぱっと見えないようでは完全に耄碌した。
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