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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート

ドキドキ展示室 No.81 鳥本敦史さん

ドキドキストリート
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
好形銀問題 20手台

お詫び (2019年2月15日)
ドキドキ展示室No.81の作意手順は29手ですが、31手の変化長手数駒余りの順がありました
(S.Kimuraさんの指摘。 ありがとうございます)。 解答はどちらの順でもOKです。


ドキドキ展示室No.81 鳥本敦史

今はやりの44詰将棋。 4×4に収まって集客度は94と抜群です。

ドキドキNo.35に似た形ですが、63が馬でなく角、そして64歩が加わっています。 ドキドキ35は82銀、92玉、91銀成、93玉(同玉は73馬以下)と進みますが、本作では63角なので73馬とできません。

実は本作もこの82銀、92玉、91銀成の攻めが正解。 93玉は82飛成、同玉、81角成、93玉、71馬と71桂を取るドキドキ35の順で21手。 63角64歩配置で同玉の順を発展させたのが本作の作意順です。

  82銀、92玉、91銀成、同玉、71飛成、同馬、同飛成、92玉、
  81角成、93玉、82馬、94玉、83馬、同玉、

71桂も83銀も取って裸にしてしまいます。

64歩がなければここで65角と打って詰みますし61角以下でも詰み。 歩1枚でこれらの詰み筋を消しています。

正解は95桂、84玉、66角と進める順の29手なのですが、95桂に94玉と逃げる変化に問題がありました。

S.Kimuraさん:
93龍 31手
飛車と角を清算して龍1枚になる手順は自力では無理でした.
20手台とありましたが,16手目に94玉として,桂合,飛車合,歩合されたときにどうしても31手かかってしまうので, それを,手順も添えて解答しておきます.
83歩合が無駄合なのでしょうか.


▲8二銀 △9二玉 ▲9一銀成 △同 玉 ▲7一飛成 △同 馬
▲同飛成 △9二玉 ▲8一角成 △9三玉 ▲8二馬 △9四玉
▲8三馬 △同 玉 ▲9五桂 △9四玉 ▲7六角 △8五桂
▲7四龍 △8四飛 ▲8五角 △9三玉 ▲7三龍 △8三歩
▲8二銀 △9二玉 ▲8三桂成 △同 飛 ▲8四桂 △同 飛
▲9三龍

柿木将棋は、76角、85桂合、74龍、84金合、85角以下29手。 この順は29手駒余り順もありので変化としていましたが、31手となると、こちらが正解になりますね(詰め方はいろいろあり)。

84玉の作意順は、66角以下入玉させてきれいに詰み。

  66角、95玉、75龍、85歩合、86銀、96玉、85銀、97玉、
  98歩、同玉、78龍、97玉、88龍 まで29手

作者 「創棋会と香龍会で出題して稼ぐことができました(?)ので銀4問題を投稿します。
見た目もシンプルで喰い付きの良い銀4問題。
清算して追い出し手順になるところに意外性あり。
収束(20手目)変同ですが気にならない範囲と思います。
名刺大道棋にしようかな。」

なお、この追い出す順は、阿部重治郎さんも創作されています。
(阿部重治郎の大道詰将棋見たり聞いたり七十年 第49番)
こちらも96と1枚でうまくまとめています。

それではみなさんの感想を。解答到着順です。

山下誠さん:
8三馬からは苦手な追上げ手順だが、意外と簡単に捕まっている。
津久井康雄さん:
広くなってからの手順に自信なし。
占魚亭さん:
清算しても何とかなってしまうとは。
小山邦明さん:
10手目までは、ほぼ一直線の感じ。 ただ馬を捨てる手順は、持駒に金がないので不安。 収束までうまく纏まっている好作でした。

20手目85香合以下75角まで29手解。 変同なのでこちらも正解です。

池田俊哉さん:
思い切って最上段で清算してしまうのが英断。 その後83馬までは流れだが、66角が広く効き筋を作っている
金少桂さん:
馬を切った後の変化が膨大で全部詰ませるのに一苦労。
29手駒余らずの順は2つ見つけたが、31手の変長順が見つからずギブアップ。 どうやって逃げるのでしょう。

S.Kimuraさんの解答をごらんください。

嵐田保夫さん:
久しぶりの銀問題に大往生。 四手目同玉では、9三玉、8二飛成、同玉、8一角成、9三玉、7一馬、同馬、8五桂以下が作者の本旨だと思うが、 7三飛成の筋に固執しすぎ、8二飛成の筋がぱっと見えないようでは完全に耄碌した。

ドキドキ展示室No.81 解答:8名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  金少桂さん
  小山邦明さん  占魚亭さん  津久井康雄さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。