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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート
ドキドキ展示室 No.46 TETSU
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:

57桂の働き 20手台


ドキドキ展示室No.46 TETSU

今度は65歩の代わりに57桂になっているだけで、前問とは違って、ほぼ普通の金問題。 まずは、金問題の定跡手順を進めていきましょう。

  96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、
  86飛、75玉、56飛、84玉、89香、85角合、同香、同玉、

金問題はここからがいろいろあって大変ですが、20手台の手数でもう16手進んだので、かなり短手数で詰むということですね。 例によって類型辞典の金問題に解説されている順を調べていきましょう。

a 86馬、84玉、57角 ・・・ 57角の代わりに66角と打てますが、64歩のため54飛とできないので失敗。
b 86馬、84玉、62角 ・・・ 73でばらした後、53飛成、63歩成、65桂といろいろ手があって有望そう。ただ、今回は20手台とわかっていますから、73でばらした時点でもう24手、さすがにあと5手では詰みません。
c 96馬、75玉、97角 ・・・ 以下84玉、86飛、75玉、85馬、64玉、56飛で詰みそうですが、75桂合で逃れ。
d 86飛、75玉、42角 (または53角) ・・・ 64歩のため角が打てないのでダメ。
e 86飛、75玉、84角 ・・・ 以下64玉、56飛で、これも75桂合で逃れ。
f 86飛、75玉、66角 ・・・ 64玉に角が邪魔で56飛と行けません。
g 86飛、75玉、87飛 ・・・ 56玉から47玉と逃げ込めるので、ダメそう。

あれあれ、全部ダメ? いや、fの66角の筋がまだ結論がでていません。 56飛ができなくても、84飛から83飛成、またはすぐに83飛成と飛を縦に使う手があります。

84飛、63玉、83飛成、73香合までで24手。これはあと5手では無理。
すぐに83飛成と行くのが正解。66角と57桂が協力して、しっかり上部をふさいでいるので、54玉は53龍まで。

  86飛、75玉、66角、64玉、83飛成、75桂合、同馬、同歩、
  65歩、54玉、46桂 まで27手

75桂合を同馬が英断で、あとは簡単。 75桂合のところ、75香合なら、同馬、同歩、65香、54玉、63龍まで27手駒余り。

57桂が45にも利いていることに気づけば、66角、83飛成は読みやすいところ。それが出題コメントの意味でした。

それではみなさんの感想を。解答到着順です。

金少桂さん:
57の桂が45にも利いているのがポイントだった。
22手目は桂合の方が駒余りなしで香合は歩が余るけど、香合の方が詰ませるのにてこずった(65香〜63龍がなかなか見えず)ので大道棋的には香合の方がいいと思う。
そうですね。大道棋屋さんなら香合してくるかも。
山下誠さん:
飛車を敵陣で使うのは予想外の展開。
小山邦明さん:
83飛成の手順は、57桂と66角の形が玉の4筋への脱出を阻止できているかを確認できないと指しづらいですね。
蛇塚の坂本さん:
合駒の桂がシブトイ受けでそれが頭の丸い角と桂の詰み上がりスッキリ!
占魚亭さん:
桂の利きが最後に活きる。
池田俊哉さん:
57桂は45にも効いていた。54まで逃げても角桂で確保。

ドキドキ展示室No.46 解答:7名 全員正解

  池田俊哉さん  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん
  やぶいりさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。