No.40から87のと金を取った問題。
前問の94金から87金と行く筋は歩が取れないので詰みません。
そのかわり87との守備がなくなっているので、そこを突いて攻めればなんとかなりそうです。
その方法は・・・ 前問で惜しくも詰まなかった94馬といく筋。
87とがないので86馬と馬で追う筋が成立します。
実際に進めてみましょう。
74飛、84角引、同金、95玉、94馬、96玉、85馬、97玉、
86馬、98玉、87馬、99玉、
99まで追い詰めたものの、77金が邪魔で33角と打てません。
これは「お客さん、惜しかったね」コースかと不安になって、「そうだ、初手54飛と打っておけばここで59飛とひけるじゃないか」と思ったら、大道棋屋さんの思うツボ。
54飛には64歩中合があって詰まないんです。
じつは74飛でも、ここで88馬と捨てる妙手があるので大丈夫。
馬追いの続きのような手なので、発見しやすいかもしれませんね。
88同玉に78金とすれば、今度99玉なら33角でOK。
あとは89玉、98玉、97玉の3択。
どこが最長か調べていきましょう。
1) 89玉なら、79金、98玉、78飛、97玉、88金、86玉、76金以下27手
2) 98玉なら、99歩、97玉、77飛、86玉、76金以下25手
3) 97玉なら、77飛、86玉、76金以下23手?
では89玉が正解かというと、3)の手順が間違っています。
97玉に77飛では、98玉と逃げて、99歩、89玉、79金、99玉、88角、98玉、97飛、同龍で奉納。
では、正解は?
88馬、同玉、78金、97玉、88角、96玉、97歩、95玉、
77角、86歩合、同角、同玉、77金寄、97玉、87金寄、98玉、 88金寄、99玉、79飛 まで31手(歩余り)
77飛ではなく、88角と攻めて、そしてその角も切ってしまい、二枚金と飛車できれいな詰上り。
なお、77金寄のとき95玉でも31手歩余りで、この順も正解です。
No.40と合わせて、集客度も高く(80、83)おもしろい双子問題でした。
作者 「かなめと思われる61から94に展開した馬と、入手した角を捨ててしまう手順は、今までなかったと思うので投稿しました。」
それでは正解者のみなさんの感想を。解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 馬で一直線に追って捨てた後は、一転して細やかな手順。
- Pathfinderさん:
- 途中の馬で追う手順が面白いと思いました。
- 占魚亭さん:
- 今度は5手目で馬。初形で横に並んでいた金2枚が詰上りでは縦並びに。
- 隅の老人Bさん:
- 「詰まないよ」、「お客さん、5手目は94馬だよ」、「なるほど!」
- 池田俊哉さん:
- 61馬を88まで引っ張って消してしまうところが面白い。飛引きまでの詰め上がりもユーモラス
- やまかんさん:
- 今度は88馬捨てか。よく出来てる双子問題ですね。
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