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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.164 本間晨一さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
後手は持駒なし 30手台

記録展示室No.164 本間晨一

後手は持駒なしなので、初手99香には98馬の移動捨て合で逃げ道を空けるしかありません。 続いて同飛、87玉、89香とすると、今度も88との移動捨て合。 七段目の配置を見ると、このあたりで狙いが見えて来ます。 そう、本作は成駒六種移動合の短手数記録作品(31手)です。 すべての移動合が捨て合であるため、成駒六種移動捨て合の短手数記録でもあります。

作者「成駒6種(+生駒7種)移動合の先行作に中村宜幹氏作の『国士無双』(63手詰)がありますが、 本作は成駒6種移動捨合のみに特化して短手数〈31手詰)にまとめました。 拙作くるくるNo.465の応用図ですが、詰手順は変化・紛れが少なく、比較的やさしいと思います。」

調べてみましたら、成駒六種移動合の作品は、本作以外では13種移動合の中村宜幹さん「国士無双」1作しかありませんでした。 「国士無双」はオンリーワンの詰将棋で紹介したこともあり、 13種移動合の記録は設定しなかったのですが、成駒六種移動合は今回2号局が登場したので、成駒六種移動合の短手数記録を新設しました。

それでは手順を進めて、実際に成駒六種の合駒が登場するか見ていきましょう。

  99香、98馬、同飛、87玉、
  89香、88と、同飛、77玉、
  79香、78成香、同飛、67玉、
  69香、68龍、同飛、57玉、
  59飛、58成銀、同飛寄、47玉、
  29角、38成桂、同角、37玉、

趣向手順の中で、成駒六種の移動合が見事に登場しました。
58成銀を取るのは同飛上もありそうですが、37玉に29桂と打ったとき28玉と潜られて詰みません (同飛寄であれば、29桂に28玉は16角、19玉、37桂まで)。
以下は取った駒を使って収束します。

  29桂、26玉、35銀、15玉、16歩、14玉、24と まで31手

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

金少桂さん:
国士無双の横型みたいな趣向手順。
成駒六種移動合が狙いなのは一目で、記録作ということなのでどの部なのかが問題。
1.最長手数の部でないのは明らかで、

2.最短手数の部だとすると玉方14金追加で2手短縮できてしまうので、
3.最少・最多駒数の部(盤面駒数最少)と予想します。

短手数記録だったのですが、玉方14金追加で確かに29手になりますね(27歩、15玉、16銀まで)。
ただ、七種移動合の記録が11手なことを考えると、まだまだ記録更新できると思うので、まずは項目を立てることが重要ということで、今回は31手のまま記録として登録します。 更新を狙う方は27手以下で挑戦してください。

たくぼんさん:
全成駒移動合ですね。 この手順はまさに青天の霹靂でした
山下誠さん:
持駒制限ありとはいえ、成駒6種合は凄いの一言。
川越敏司さん:
飛車と香車が敷いたレールの上を飛車が動いていく面白い趣向でした。
おかもとさん:
6種成駒の移動合なんですね。 くるくる展示室No.465からの発展?

ご明察!

蛇塚の坂本さん:
一瞬2九桂に2八玉を考えたのですが、玉方に桂合出来ないと言うオチが有り作者の粋さが、感じられた。
松崎一郎さん:
6種6連続移動中合?。

成駒六種がポイントでした。

小山邦明さん:
持駒がないので、「飛から歩の成駒」の移動合が出てきて面白い。
池田俊哉さん:
何の記録か悩んだが、「六種成駒移動合」の一号局?最短手数?でしょうか。 成駒の種類にちゃんと意味があり、入れ替えられるのはとと杏くらい?、うまくできている
中村丈志さん:
2八玉の変化に少し悩んだ。 あまり自信がありません。
占魚亭さん:
成駒6種移動合。 シンプルな手順構成。
S.Kimuraさん:
香車と飛車が並んでいくのは良いのですが,何の記録か分かりませんでした.

記録展示室No.164 解答:13名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  おしいれの大冒険さん
  川越敏司さん  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  中村丈志さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。