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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.165 詰ガエルさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
・・・の一号局 70手台

記録展示室No.165 詰ガエル

出題コメントと初形から想像できたと思います。
本作は銀歩全駒の初形から詰め上がると下図になる、銀歩煙の一号局です。

詰上り図

作者「銀歩煙の一号局だと思います。 長手数記録でもあり短手数記録でもありますが、長手数化を意識して作っています。」

ということで、まずは銀歩煙の長手数記録(79手)として登録しました。

本作は、驚くことに

作者「銀歩煙です。 コンピューターによる自動逆算で3年ほど前に得ました。 歩を含む2種全駒煙は松本浩一氏による飛歩煙と角歩煙に次ぐ三作目でしょうか。 残りの組み合わせ(金歩煙、桂歩煙、香歩煙)は不可能だと予想しています。 非限定箇所が複数ありますが、できる限り少なくなるようにはしました。」

ということで、なんとコンピュータによる自動逆算とのこと。 コンピュータ創作は初形をあたえて解図して完全作を探す方法が中心ですが、効果的な自動逆算が可能になれば、あらたな世界が拓かれるかもしれませんね。

それでは、65にいる玉が包み込まれながら11まで追い込まれていく手順を鑑賞していきましょう。

  66と直、64玉、74と寄、53玉、63と寄、43玉、54と、同玉、
  64と寄、43玉、33歩成、同と、53と寄、34玉、45銀、同玉、
  56と寄、34玉、45と、同玉、46と左、34玉、35歩、同と、
  同と、同玉、36と左、44玉、54と寄、34玉、33と、同玉、
  43と寄、24玉、15と、同玉、26と上、24玉、35と直、13玉、
  14歩、23玉、24歩、14玉、25と上、13玉、12と、同玉、
  23銀、同歩、同歩成、同玉、34と直、12玉、13歩、同玉、
  24と上、22玉、23と直、31玉、32歩、同銀左(右)、同と左(右)、同銀、
  同と、同玉、4三と左、21玉、32銀、11玉、12(22)銀、同玉、
  23と、11玉、21銀成、同玉、32と左、11玉、22と上
  まで79手

左から73・84の2枚のと金、下から47・37の2枚のと金が連携して、 朝霧趣向のような手順で右上に向かって追い詰めます。 収束では各1枚のと金は銀2枚と刺し違えて、最後は22と上とどちらかの1枚でとどめ。

62手目同銀左(右)、63手目同と左(右)、71手目12(22)銀、最終手以外は非限定もなく、 4枚のと金で包み込む趣向的な手順が一貫して楽しめる、きれいな銀歩煙でした。 ぜひ、並べてお楽しみください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

金少桂さん:
と歩ばかり18枚で駒種の少なさの割に駒数が多くて大変そうだが、銀4枚の補助で見事に煙った。
歩+何かの2種煙は大駒以外だと銀くらいしかできなさそうで、煙詰において銀の優秀性がよくわかる。
たくぼんさん:
銀と歩ととだけで79手の長丁場は凄い
山下誠さん:
39手目2五と左に代えて3五と直と指せば最短57手で詰みそう?

23と寄まで71手解。 作意順では39手目25と左は詰まないので、それまでの手順が異なると思われます。
上記作意手順をご確認の上、問題がありそうであればご連絡ください。

川越敏司さん:
盤上に銀と歩だけを全部使った銀歩図式というのでしょうか。 最後は2枚のと金で詰上がるミニ煙詰。 ただただ素晴らしい。
おかもとさん:
銀と歩の二色煙(というのかな?)。 54手目は12玉が作意と思うけど、22玉だと煙にならないのは痛い。

22玉は21と、同玉、32銀、11玉、12歩、同玉、23銀成、21玉、32と以下79手。
あれ、同手数で、作意と似た詰上りになりますが25とが残りますね。
たしかにこれは痛いキズ。 詰ガエルさん、修正できないか、検討をお願いします。

小山邦明さん:
盤面玉と銀歩全駒使用の煙詰でしょうか。 うまく「と金」が消えていってすばらしいです。
池田俊哉さん:
銀歩煙の一号局ですか。 非限定がほとんどなく、と金の繰り替えで隅に追い込んで行くのが面白い
占魚亭さん:
心地よい捌きの銀豆腐煙。
S.Kimuraさん:
と金が2枚の煙詰になるのは凄いですね.

記録展示室No.165 解答:11名 正解10名(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  おしいれの大冒険さん
  川石隆志さん  川越敏司さん  金少桂さん  小山邦明さん
  占魚亭さん  たくぼんさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。