次ヘ
次ヘ
 
詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.152 猫田いわしさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
実戦譜? 40手台

記録展示室No.152 猫田いわし

くる展449で書きましたが、 猫田いわしさんは、この5月にTwitterで、以前創作して未発表の作品を何作か掲載していて、本作もその一つです。

上記Twitterでは、本作について 「こういうのは理解されないか、需要が無いか」 と書かれています。 実際、今回も何の記録か分からなかった方が多かったようです。

くる展449と本作はおそらく初めての条件と思われる大変ユニークな作品なので、来月の詰将棋パラダイス2022年10月号のおもちゃ箱だよりで紹介する予定です。 本作の紹介部分をちょっと先に公開します。


実戦:41手目8八飛まで 実戦譜詰将棋長手数記録

本作は、実戦譜としてもありうる手順の詰将棋で、仮に実戦譜詰将棋と呼ぶことにする。

実際に指し将棋の初形からこの手順を並べて確認してみると、初手の76歩から最後の88飛まで並べることができて、実戦譜上でも詰みになる(次図)。

本作は、実戦譜詰将棋の長手数記録(41手)であるが、実戦譜としても成立する手順の詰将棋という狙い自体が初めてと思われる(ご存じの方はご教示ください)ので、オンリーワンの詰将棋だろうか。


実戦譜としても並べられる詰手順とはいったいどんなものなのか、詰将棋と指し将棋で、実際並べてご確認ください。 ちなみに、指し将棋での棋譜は次の通りです。

  76歩、44歩、同角、42玉、33角成、52玉、43馬、51玉、
  61馬、42玉、55金、33玉、43馬、24玉、25馬、同玉、
  26歩、15玉、16歩、14玉、15歩、24玉、25歩、34玉、
  44金、35玉、36歩、同玉、38飛、47玉、48金、46玉、
  37金、57玉、58飛、67玉、68飛、76玉、77歩、87玉、
  88飛 まで41手

作者 「(初手からの)実戦譜で詰手順を再現可能な詰将棋の最長手数(41手)」

これまでもユニークな詰将棋をいろいろ創作してきた猫田いわしさん。 こういう作品が指し将棋派の人に受けるかどうかはわかりませんが、前代未聞の発想であることは確かですし、私はとてもおもしろいと思いました。

Twitterでは、未発表だった理由として「発表の場が無かった」と書かれていましたが、 今後もぜひおもちゃ箱の各展示室をご活用ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
推理将棋の解答手順を並べているような錯覚に陥る。
松崎一郎さん:
玉の応手が連続19回。
蛇塚の坂本さん:
飛が2八から8八まで横一線に動くのが面白い。
S.Kimuraさん:
逆王手を避けながらの攻防は面白かったのですが,何の記録か分かりませんでした.
おかもとさん:
狙いがよくわかりませんでした。
inokosatoshiさん:
2手目、44歩か42玉で迷いました。 正に実戦の様な詰手順でした。
池田俊哉さん:
何の記録か、最初わかりませんでしたが、実戦初形からでも同手順で詰むという一号局でしょうか。 この作者らしい奇想天外な構想で唯一無二の作品になるかも、ですね
占魚亭さん:
最短何手でこの初形になるのだろう?
たくぼんさん:
何の記録か分からないというのは何だかもやもやする。

なお、手数が微妙に違う方もいましたが、最終手があっているので数え間違いと判断し、正解として扱いました。


記録展示室No.152 解答:9名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  占魚亭さん  たくぼんさん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。