合駒回数の記録では、龍合の記録だけが調査中として未登録でした。
    調査した結果5回が最多とわかったのですが、その作品は不完全だったのと、すぐ更新される可能性が高いと思っていたので調査中のままにしていたのです。 
     
    今回、本作の発表により無事登録することができました。
    本作は龍合回数の記録作品(19回)です。 
     
    本作はまた、龍の応手回数の記録(19回→22回)、
    1枚の龍の応手回数の記録(19回→21回)も更新しました。 
     
    龍合回数の仕組みは龍合入りの馬ノコで、この点は現在の馬合回数の記録作品(馬屋原剛さん)と同様ですね。 
    
    作者「馬鋸で龍を動かす作品が意外に見つからなかったので作ってみました。  
    馬鋸1往復によって龍Aの移動合19回強要、入手した歩で龍Bを1回動かし馬と交換、さらにその後龍Aを2回動かしてから取って詰ます、という流れです。 
    双玉の目的は90手目△25同龍を逆王手にして手数を伸ばすことで88手目を△16同金に限定するためです。
    これが逆王手でなければ91手目▲33銀迄となり、さかのぼって87手目▲16桂に対する応手は作意の△同金ではなく△同銀に変わってしまいますが、
    その先の余詰の消し方がわからなかった上、上手く余詰を消せたとしても△同龍の回数が作意より1回少なくなる可能性がありました。 
    101手と長いですが、難しい紛れ・変化はないと思います。」
     
    作者コメントでだいたいおわかりと思いますが、実際に手順を見ていきましょう。 
    
      44馬引、33龍、21と左、32玉、54馬、43龍、31と右、22玉、
     
    この要領で、馬ノコで98歩を取り、また戻ってきます。 
    
      55馬、33龍、21と左、32玉、65馬、43龍、31と右、22玉、 
      66馬、33龍、21と左、32玉、76馬、43龍、31と右、22玉、 
      77馬、33龍、21と左、32玉、87馬、43龍、31と右、22玉、 
      88馬、33龍、21と左、32玉、98馬、43龍、31と右、22玉、 
      88馬、33龍、21と左、32玉、87馬、43龍、31と右、22玉、 
      77馬、33龍、21と左、32玉、76馬、43龍、31と右、22玉、 
      66馬、33龍、21と左、32玉、65馬、43龍、31と右、22玉、 
      55馬、33龍、21と左、32玉、54馬、43龍、31と右、22玉、 
      44馬左、33龍、
     
    ここまでで龍合19回達成。
    1歩入手できたので、21と右以下収束に入ることができます。 
    
      21と右、12玉、13歩、同龍、11と、22玉、13馬、同玉、 
      12飛、24玉、34馬、同龍、16桂、同金、25香、同龍、 
      同香、同玉、34銀、26玉、24飛、17玉、16飛成、同玉、 
      25銀、17玉、16金 まで101手
     
    ここでも14の龍を1回、そして33の龍をもう2回動かし、応手回数の記録を更新しています。 
     
    なお、作者は、この馬ノコをシンプルにした作品をつみき書店で発表しています。 あわせてご鑑賞ください。 
    
    それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。 
    
      - 井上かぴさん:  
      
 - 手数が長くて大変そうなので今回はパスで!
    
  
    
      - 山下誠さん:  
      
 - 馬鋸と龍の移動合の組み合わせで記録達成はアイデアの勝利。
    
  
    
      - inokosatoshiさん:  
      
 - 見事な龍の移動合い 95玉の配置で100手突破ということでしょうか。 祝!記録達成
    
  
    
      - 占魚亭さん:  
      
 - とてもシンプル。もう少し記録を伸ばせそうな気もするけど、どうなんでしょう?
    
  
    
      - S.Kimuraさん:  
      
 - 龍合の回数の記録でしょうか.
 
      馬が戻ってきてからの手順が難しかったです.
      
    
      - おかもとさん:  
      
 - これは龍の移動合の回数の記録かな。
 
      余詰消しのための双玉配置はイマイチ。
      
    
      - たくぼんさん:  
      
 - 龍の移動合19回ですか。
      記録作ですが趣向作としても楽しめる内容で解後感がすこぶる良いです
    
  
    
      - 山路大輔さん:  
      
 - 大忙しの龍。
      この作者ならもっと回数を伸ばせそう?
    
  
    
      - 池田俊哉さん:  
      
 - 受方龍の最多記録でしょうか。
      遮蔽駒が龍の複式馬鋸は珍しいのかも
    
  
    記録作を連発している作者だけに、もっと伸ばせそうという感想もありました。 
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