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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.117 リヴァロさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
?の手連続?回 10手台

記録展示室No.117 リヴァロ

昨年、角の手連続8回の作品(野曽原直之さんの 「等時性」)が登場したのを契機に、 双方連続同種の手の記録項目を追加しました。 連続歩から連続玉まで登録しようとしたのですが、飛だけは連続4回の作品が多数あり、登録を保留していました。 そこで、詰将棋パラダイスで連載している「おもちゃ箱だより」で、昨年10月号で連続xの手の回数記録を紹介したとき、

 ◇連続飛 4回 多数。6回が可能?

と書きました。 それを読んだリヴァロさんが創作してくれたのが、本作です。 そう、本作は、双方連続飛の手の記録作品(連続飛6回)です。

いったい、どんな仕組みで6回も連続することができるのか、手順を見ていきましょう。

25の飛が動いて王手できる形。 一見35飛の両王手で詰みそうに見えますが、23玉と逃げて、45角は22玉で、また15桂は14玉で、際どく詰みません。 15飛と金を取るのも16飛でダメ。 26飛と飛の方を取るのも44玉と逃げられて、大駒4枚でも捕まりません。

45飛と香を取るのは、16金と馬を外されて逃れ。 でも、また空き王手できるので有望そうですね。 実は正解も45飛の筋なんですが、事前準備が必要です。 それが、初手46桂。 逃げるのは44玉なら45飛以下、33玉なら15馬以下なので、同飛と取るしかありませんが、 これで45飛に16金なら46飛と飛を入手できるようになります。

  46桂、同飛、

飛の手が1回出現しました。 この後も続けて飛の手が出現します。

  45飛、16飛、15飛、56飛、35飛、23玉、

45飛に対して16金などは46飛と飛を取られるので、16飛と取ることで飛を逃げます。 それならばと15飛と金の方を取れば、56飛と角も抜いて、次の35飛で飛の手連続6回を達成しました。

合駒など、変化がたくさんありますが、作意13手に対して全て13手駒余り以下で詰み、手順は限定されています (詳細は棋譜ファイルでごらんください)。

  24香、同玉、34金、14玉、15飛 まで13手

最後も飛の手で締めたのは、連続飛をテーマにした作品にふさわしく、いい感じですね。

リヴァロさんは、おもちゃ箱では初登場ですが、スマホ詰パラで長く活躍されている作家。 本作の変化紛れの微妙な違いで見事に連続飛6回の手順を成立させたところなど、 確かな創作力をお持ちと思いますので、これからも活躍を期待します。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
飛車の手連続6回。火の粉を払う飛車の動きが愉快。
占魚亭さん:
この記録を越すのは無理か

46桂、同飛、45飛、16飛のあと、55飛、56飛、54飛、同飛という展開になれば連続7回になるけど、 流石に望蜀でしょうか。

S.Kimuraさん:
双方の飛車の連続駒取り回数の記録でしょうか.

連続飛の記録でしたが、最初の5回は駒取りになっていますね。 駒種に関係なく連続駒取りの項目はあってもよさそう。 何回ぐらいが記録かわかりませんが、いずれ調べてみたいと思います。

池田俊哉さん:
飛の横移動連続5回の記録作でしょうか。 二枚の飛が同じ筋に連続して動くのは楽しい

6回とも全部横移動ですね。 連続飛の記録なので、連続飛横移動の記録にもなっています。

松本浩一さん:
何とか解けましたが不安になり柿木先生で検算しました。
双方連続飛の最長手数(初作)かと思います。楽しい物です。
おかもとさん:
双方飛の連続記録。 龍でも同じことができるかと思ったけど、龍だと初形が王手でしたね…

連続龍も6回の記録作品が登録されています(岩田俊二さんの作品)。

市橋宗士さん:
馬角の効きを遮る飛が右往左往する手順と推測しますが、実は解けていません、
飛び道具が配置されていて、私には難解、解説をじっくり読ませて頂きます。

予想通りの手順でした。 変化紛れが多いので解くのは大変そう。


記録展示室No.117 解答:7名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  キリギリスさん
  占魚亭さん  松本浩一さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。