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詰将棋おもちゃ箱 − 記録に挑戦!記録展示室 No.116
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式) |
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![]() 本作、ちょっとわかりにくいですが、駒数を数えてみると飛から歩まですべて2枚。
七対子図式といわれる条件作で、これまで数作しかつくられていない珍しい条件です。
そして、作者が柏木さんですから、しっかり煙って、詰上りは馬2枚の角一色詰。
本作は七対子煙の長手数記録作品(43手)です。 作者 「去年より模索しておりましたが、どうしても個人的には不完全の状態を脱せず、打切完成となりました。 それもあり、反則の題名を付けております。何が気に入らぬかは解いて下されば見えて来るかと存じます。 探しつつ、他の部分でも楽しんで貰えれば幸です。」 作者が気に入らなかったのは12香が取られるだけの駒という点で、
評価上気にする人もいるかもしれませんが、記録としては問題なし。
また途中で桂合が発生して1枚増えることもあって「多牌」の題名になっています。
こちらは評価上もプラスですね。 25金、17玉、15桂、16玉、 35龍では17玉のとき桂が跳ねられないので、25金から15桂とします。 27玉の形になると44桂で早いので、27合は同飛以下、28玉でも27飛以下。 26金、同玉、35龍、同玉、46馬、26玉、 26金、35龍と捨てて玉を引っ張りだし、46と据えます。 25玉は43角成があるので26玉。 37銀、15玉、26銀、同玉、37馬、25玉、 実はさっき跳ねた15桂が邪魔駒で、すぐに37馬と行くと、後に15馬とできず詰みません。 そこで48の銀を使って15桂を消去します。 37馬に16玉は43角成以下。 45飛、35桂合、同飛、同玉、27桂、34玉、 45飛に35歩合は43角成で二歩で34歩合ができないので早い。 35桂合に43角成なら34歩合で逃れ。 桂先桂歩? 44金、23玉、33金、同玉、15馬、23玉、 金を33に捨てて待望の15馬を実現。 35桂、12玉、24桂、11玉、23桂、22玉、32角成、13玉、 怒涛の3連桂跳ね。 以下この桂も2枚共捨てて収束します。 12桂成、同玉、11桂成、同玉、33馬上、12玉、22馬 まで43手 七対子のうち6種が消えて馬一色の詰上り。
17香、16歩両方なくても成立するんですね。 変化を消す意味があるので、取られるだけの駒ではありませんが。
七対子ならぬ八対子ですね。
無防備抜きでも長手数記録です。 |
記録展示室No.116 解答:8名 全員正解(下記)
池田俊哉さん S.Kimuraさん おかもとさん 小山邦明さん 当選者は、展示室で発表しています。 |