次ヘ
次ヘ
詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.106 柏木さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
・・・の長・短手数記録 20手台

記録展示室No.106 柏木

前作(都桂香煙)に似たたたずまいですが、使用駒に銀4枚が増えています。 そう、本作は都銀桂香煙で、これも 初めての条件。 前作も本作も成駒が1枚もないのがきれいですね。

前作では73香成から63成香、64成香、65成香と引いて詰みました。 本作も同様に73銀成から成銀を63、64、65と引いて詰ます方針でいきましょう。

41から32の逃げ道があるので、初手は51桂成と47香の利きを通します。 62玉と逃げるのは73桂成、71玉、61成桂と銀を取って簡単で、同玉の一手。 そこですぐに42銀成(不成)と追っては62から71に逃げられて続きません。 先に空き王手で64桂と据えるのが好手。 67香の利きが4重に止るので、ちょっと指しにくいかもしれません。

  51桂成、同玉、64桂、57銀成、

ここから42銀成、52成銀、61成銀と強引に61の銀を剥します。 52成銀のとき同銀は73銀成以下。

  42銀成、62玉、52成銀、71玉、61成銀、同玉、

61成銀のとき81玉と逃げられる手が気になりますが、71成銀がいい手で、 同玉は72銀、82玉、73桂成り以下、
91玉なら82銀、同玉、73桂成り以下で詰みます。

  62銀、同玉、74桂、51玉、62桂成、同玉、

72銀、51玉、52桂成と迫りたいところですが、67香の利きが止っている状態では続きません。 先に62銀と犠牲にして74桂から62桂成と66の桂を消去するのが重要な手。 この形になれば、73銀成以下例の筋に持ち込めます。

  73銀成、51玉、52桂成、同玉、53桂成、同玉、63成銀、54玉、

前作と違ってそのまま引いては47香が浮いているので失敗。 ここで56香と退路封鎖してから成銀を引いて収束します。

  56香、同成銀、64成銀、55玉、65成銀 まで29手

成駒なしの銀桂香12枚から気持ちのよい捌きで都煙の詰上り。 解答者のみなさんにも好評でした。

なお、作者から本作の短手数版(23手)の作品(右図)も届いていますので、 本作を都銀桂香煙の長手数記録、短手数版を都銀桂香煙の短手数記録として登録しました。

短手数版の手順は下記の棋譜ファイルをご参照ください。

記録展示室No.106参考図棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

長谷繁蔵さん:
難しかったあ!
隅の老人Bさん:
初形は王と銀桂香だけの綺麗な駒配置、詰上がりは小駒での中央煙。
これまた、どんな記録かな?

これも新規に都銀桂香煙の長手数記録・短手数記録の項目を起こしました。

山下誠さん:
これまた成駒のない銀桂香図式。手順も爽やかで美しい姉妹局です。
おかもとさん:
銀桂香の三色から銀香二色のミニ煙。序がむずかしかったです。
松本浩一さん(作者):
アート展示室でPathfinder様の銀桂香煙作品を偶然見掛けまして、 前に挑戦し途中で挫折していた都詰の御蔵入から、 銀桂香だけの構成で途中の物から辿れる限り辿ってみました。
銀の成不成の決定が大分後に効いて来るのが気に入っております。
他、余り手順に捻りはありませんが、これまた楽しんで貰えれば幸いです。

57銀不成だと56香を取れないわけですね。

Pathfinderさん:
銀桂香による都煙詰。桂香に銀が加わるだけで手順が一層面白くなりますね。
蛇塚の坂本さん:
銀を手に入れすぐに6二銀同玉と捨てる手が指しづらかった。
鈴木彊さん:
終図が香2枚成銀2枚による都詰 No.105と同じ図ス?
波多野賢太郎さん:
銀桂香図式な上に手順も考えどころ十分で、駒もよく捌けて好作と思います。 詰上がりも105と同形になり見事ですね。
S.Kimuraさん:
最後になって,4手目は銀成が最善と分かるのですね.
小山邦明さん:
No105と姉妹作の雰囲気。うまく駒を配置して収束につなげていると思います。
占魚亭さん:
6筋の香の利きを通すための捌きが気持ちいい。
池田俊哉さん:
こちらは銀桂香都煙の最長手数か。 最短手数はわからないが、57銀成が限定になったのはうまい構成

これも1号局なので、長手数記録で短手数記録。 今回は作者が短手数版を作られたので、短手数記録はそちらの作品になりました。


記録展示室No.106 解答:13名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  鈴木彊さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  Pathfinderさん
  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  蛇塚の坂本さん  松本浩一さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。