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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.28 ドうえもんさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
出題時のコメント:
完全なら史上初? 31手。

本作は、いわゆる四槓子持駒の作品。 一見簡単に作れそうな条件ですが、盤上には飛角歩しか配置できない上に、金銀がたくさんあるので手順を限定させるのが難しい。 詰将棋データベースで調べたところ、この条件の作品は1作しかありませんでした。

その作品とは坂東仁市さんの「宝船」(詰将棋パラダイス1998年6月)で、 双玉全駒で39手(柿木将棋で調べると10手目42玉の順が詰められず、不詰かもしれません)。

ドうえもんさんの本作のすごいところは、全着手持駒を打つ手ということ。 それにより、四槓子持駒の理論上の最短手数31手を実現しました。

初手は52香打から入って、同玉、41銀、同玉と進みます。
52香に41玉は、作意と同様の手順で銀香が節約できるので早い(51金以下の詰みもあり)。

  52香、同玉、41銀、同玉、31金、同玉、21金、同玉、

31金や21金に逃げるのも、駒を使わず作意の途中に直結して早いので、全部取ります。

  13桂、同歩、12銀、同玉、24桂、21玉、12銀、31玉、
  21金、41玉、31金打、51玉、52香、同玉、41銀、63玉、

金銀を全部使って追い出しに成功。あとは桂香で仕留めます。

  75桂、64玉、76桂、55玉、56香、45玉、46香 まで31手

シンプルな配置でうまく完全限定。
手が限られているので、持駒の多さほどの難解さもなく、楽しめる作品です。

作者:
持駒金4銀4桂4香4の作品を作ってみました。
この持駒趣向は前例がないので、たぶん持駒金4銀4桂4香4の
盤面駒数最小の記録作だと思います。

盤面駒数最小でもありますが、理論上の最短手数なので、四槓子持駒の短手数記録として登録しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

中澤照夫さん:
この持ち駒の趣向が記録であろう。上部脱出させて捕まえる手順なので意外に難しくない。
メキドラさん:
史上初ス−カンツ持駒が来た次はチ−トイツ持駒に期待です。

持駒 飛飛角角金金銀銀桂桂香香歩歩 ですか。これもデータベースで調べたところ、1作もありませんでした。

コマンさん:
見事な持駒ですね。
長谷繁蔵さん:
面白いのを見せて頂きました。苦労したけれど創るのも苦労された事でしょう。
しろねこさん:
何も言えません。難しいです。
真Tさん:
これはすごいですね。易しいですが、易しく作る方が難しそうです。
隅の老人Bさん:
見るからに多い持駒、解くのが嫌になる。
でも、多いと言っても4種類、解けるかも、挑戦。
香打、同玉、以下で31手、これだなは良いけれど、変化も調べよう、41玉は?、やっぱり31金打か、納得。
多い持駒を綺麗に使い切りました、お見事。
鈴木康夫さん:
1二に手がかりをつけるしか無いと解るとほぼ一直線ですが
こんなの詰む訳が無い!が第一感でした。
四槓子持駒ですが、何の記録でしょうか?
PS.記録展示室No.27を四槓子煙と呼ぶのはどうでしょう。

No.21の本間さんの小駒歩なし煙ですね。 四槓子の玉単騎待ち? 七対子煙もできそう。

S.Kimuraさん:
2手目に41玉と逃げられたときの変化が分かっていません.51金から精算するしかなさそうですが,その後が見えませんでした.

51金以下の最短順を分岐棋譜で示しました。 でも、31金以下作意と同じように追った方が簡単かも。


記録展示室No.28 解答:9名 全員正解(下記)

  S.Kimuraさん  コマンさん  しろねこさん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  真Tさん
  メキドラさん

当選者は、展示室で発表しています。