詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.121 eureka

詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
くるくるアート 10手台

アート展示室No.121 eureka

角一色図式で金一色持駒。 初形がきれいなアート詰将棋は難解作になりがちですが、なかには本作のような楽しいくるくる作品ができることがあります。 どんな趣向が飛び出すのか、さっそく手順を見ていきましょう。

初手は35金しかなさそうで、逃げ方が5通りあるけれど33玉以外は金を打っていけば簡単。 33玉に34金は同角と取られてしまうので、24金打か44金打か。 44金打の方が隅に追いやって良さそうと思いきや、22玉と逃げられると56角がよく利いていて失敗で、正解は24金打です。 42玉で大海に逃げられそうなのですが、ここでそれを許さない43金捨てが炸裂。

  35金、33玉、24金打、42玉、43金、同玉、

43金捨てで44金と押さえることが可能になり、以下、同様に斜めに送ります。

  44金、42玉、33金右、51玉、52金、同玉、
  53金、51玉、42金右、61玉、
  62金 まで17手

この収束パターンはよく見かけるところですが、3回繰り返すと立派な趣向詰になります。 きれいな初形から趣向が飛び出す、楽しいくるくるアートでした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

市原誠さん:
逃げられそうだがギリギリ捕まった!
Estalightさん:
くるくる展示室と似たような感じがしました
山下誠さん:
最初に打った金が斜め一直線に進むさまがよい。
名越健将さん:
コンピュータが作図しましたか?
ちょっと、既視感があります。

eureka名義の作品は基本的にコンピュータの作図です。 収束パターンはこれまでのアート作品にもよく登場していますね。 (eureka 研究展示室No.10など)

占魚亭さん:
この図が今まで発掘されていなかったとは驚き。
小山邦明さん:
くるくるっぽい手順。
松崎一郎さん:
くるくる(ステップを踏んで後退りする玉)とアート(初形角の1対子→詰上り角&金の2対子)の融合は面白い!。
おかもとさん:
以前、この収束を使った(準)煙詰があったような?

煙詰だと隅に寄せないと3枚にならないので、準煙詰かな。

ootanowatasi67さん:
余詰防止の56角が上手い配置。
池田俊哉さん:
良くある金追い趣向になる作品。56角の意味が3手目からの余詰消しのためだけ、と言うのは一周回って面白いかも知れない (角の位置は45から遠ければどこでも良いのかな?)

同じ手順パターンになる配置はいろいろあり、馬一色でも可能ですが、初形のきれいそうな配置を選択しました。

はまちさん:
初形が美しい!
中村丈志さん:
3手目の2四金が、遠くから打つ感じで面白いと思った。

アート展示室No.121 解答:14名 全員正解

  池田俊哉さん  市原誠さん  Estalightさん  ootanowatasi67さん
  おかもとさん  川石隆志さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  中村丈志さん  名越健将さん  はまちさん  蛇塚の坂本さん
  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。