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詰将棋美術館 |
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本作から3題は、無仕掛実戦型の連作。
「―」、「|」、「/」の初形曲詰で、すべてわずか3枚の配置ですが、しっかり桂香が配置された実戦型の詰将棋になっています。
いずれも無仕掛なので詰めるのはちょっと大変ですが、3題そろってこの配置で詰将棋が成立すること自体がすばらしいですね。 41金、同玉、44飛、42桂合、 桂合だと34金は防げるけど43金が生じるので、53桂に31玉は、32金、同玉、41角、33玉、43金以下。 そこで53桂には52玉と逃げます。 41角、53玉、43金、62玉、64飛、71玉では続かないので、61角と左から攻めます。 53桂、52玉、61角、53玉、 43角成、62玉、64飛は63銀合で逃れ。 角を動かさず43金と重ね打ちします。 62玉は52金、73玉、74金で捕まるので63玉に74金と押さえます。 43金、63玉、74金、62玉、 64飛では71玉で続かず、一見切れ筋。 じつはこの局面でさっき打ったばかりの43金がジャマ駒になっているのです。 43金がなければ42飛成と横から攻めることができるのですね。 52金、71玉、62金、同玉、 42飛成と桂を取って73桂と据えれば、あとはきれいに収束します。
42飛成、61玉、73桂、71玉、51龍、72玉、61龍、82玉、
作者「桂香図式で盤面「−」の初形美が狙いです。 41金から44飛の手掛りのつけ方がおもしろく、打ちにくい43金がすぐにジャマ駒になったり、初形だけでなく手順もおもしろい作品でした。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
83龍まで25手解。 51龍に72玉の2手延ばしを忘れたかな。 実質解けているので甘く見て正解扱いとします。
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アート展示室No.122 解答:7名 全員正解
池田俊哉さん Estalightさん ootanowatasi67さん おかもとさん 当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。 |