9月の展示室は「芸術の秋 くるくるアート入門編」。
7月の展示室で、大西智之さんの龍一色図式+小駒一色持駒の連作を出題しました。
この、大駒の一色図式と小駒(金銀桂香)の一色持駒の組み合わせは、美しいだけでなく覚えやすい。
手順が短手数で初心者向けであれば、アート的詰将棋の入門にもぴったりですね。
更に手順をやさしい趣向詰にすれば、こういう詰将棋もあるんだ、
ということで手筋ものとは別の詰将棋の魅力を紹介できるのではないかと考え、いろいろと探索してみました。
今回の4作は、無防備大駒一色図式+小駒一色持駒、
そして手数一桁の完全限定の趣向手順を共通のテーマとしながらも、
盤面の駒種を馬・龍・飛・角、持駒の駒種を香・桂・銀・金とそれぞれ別々にし、
玉の軌跡もそれぞれに特徴を持たせるなど、多様性も意識して、楽しめる連作を目指しました。
トップの本作は馬一色図式+香一色持駒。
この条件の作品はアート展示室No.45 坂東仁市さんが第1号ですが、残念ながら余詰があったので、
完全作としては本作がはじめてです。
手順は既成で香連打による斜め送りですが、
3手目39香などうっかり香を離して打ってしまうと、37歩と中合されてびっくり。
ということで、香短打はすべて限定です。
27香、35玉、36香、44玉、45香、53玉、54香 まで7手
本作の隠し味として、最初から最後まで盤の端を一切使わない純風船図式になっています。
また、斜めに打っていくだけなので当然ですが、詰上りは斜一線の香で馬香の二色詰になっていますね。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 市原誠さん:
- 打つだけですが、斜めに並んで気持ちいい!
- 森田正さん:
- 香が階段状に並び、きれい。
- ひろさん:
- 香車の限定打ちの階段の出来上がり
- 蛇塚の坂本さん:
- 馬と香の階段上のシンプルな作品
- あいうえおさん:
- 良くもこんなうまい配置を思いつきやがって、もとい、お思いつきになられましたね、と思いましたです、はい。
- S.Kimuraさん:
- 1筋に逃げる変化があるところがアクセントになっていますね.
- 山下誠さん:
- 香車が斜めに並ぶ。
- おかもとさん:
- 一本道だが、香を打つ位置が限定されており、まずまず。
- 占魚亭さん:
- 馬の利きに香4連打。
- 大西さん:
- 流石はEurekaというべきか、妙に感心してしまいました。
大西さんの連作がきっかけでした。
- 池田俊哉さん:
- やすり形かと思ったら片道だった。
盤面+持駒趣向としては27馬の意味付けが弱いのがちょっとイタいか...
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