今度は龍一色図式に銀一色持駒。 龍一色図式+金一色持駒はいくつもあるのですが、銀一色持駒は不思議と1作しかありません。
- 石田誠治 詰パラ1976年9月
46龍|15龍39玉|銀4
初手48銀以下17手詰で、残念ながら3手目38銀のところで57銀以下の余詰あり。
ということで、本作は龍一色図式+銀一色持駒の完全作1号局です。
実はアート展No.78の龍一色図式+桂一色持駒も完全作1号局でした (結果稿に追記しました)。
初手いろいろあって、銀打ちが5か所、42龍も有力そうです。
23銀や13銀は同龍でダメ、11銀も同玉でダメそうなので、銀を打つなら33か31。
42龍は32歩合なら33銀で捕まるのですが32桂合(または23玉)で失敗。
33銀も24でばらして龍を取れれば詰むのですが、23玉と逃げて24銀打に34玉とかわされ、
44龍、25玉、35龍、16玉、36龍と追っても26桂合で逃れています。
最後に残った31銀が正解。
同玉に33龍と一間龍の形が見えれば、あとは難しくありません。
31銀、同玉、33龍、32金合、42銀、21玉、32龍、同玉、
33金、21玉、22銀、12玉、21銀打 まで13手
作者「序の▲3一銀捨てからの▲3三龍に対する合駒は金合に限定できています。
本作は、手順は今一つながら、初の完全作というところに一定の価値があるのではないかと愚考いたす次第です。」
龍一色図式+銀一色持駒。
紛れの逃れ順もおもしろい作品でした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 金を1枚手駒に加えて詰め上げる。
- 小山邦明さん:
- 「玉は下段に追え」という格言通りの作品ですね。
合駒に金がでてきて上部への玉の脱出の押さえもうまくできました。
- 蛇塚の坂本さん:
- 敵龍をさけつつ銀の乱れ打ちで手を作る素晴らしい。
- 占魚亭さん:
- ささっと一間龍の形を作ってしまえば、あとはラクラク。
- S.Kimuraさん:
- 守りの龍を相手にしないことが大事ですね.
- inokosatoshiさん:
- 合駒の金を入手して見事に詰みあがる。
- おかもとさん:
- 収束はベタベタだけど、仕方ないか。
- 小林巧さん:
- 強力龍を背景に、玉は下段に落とせ、、という事でした。で、初手は31銀の一択。
- 中村丈志さん:
- 3手目、持駒銀だから3三竜と行きたくない心理。
4手目41玉、42銀以下93龍まで15手の変化別詰。
展示室では変別は正解扱いですが、詰パラなどでは不正解とされる可能性が高いのでご注意を。
ちなみに41玉には42銀、52玉、63銀、61玉、31龍までが最短です。
- 池田俊哉さん:
- 初手はこれしかないが、逃げるよりも取る方が長いというのはちょっとビックリ。
最後並べ詰みとなるが龍が消えたので相殺か
31銀に12玉・32玉は21銀以下で9手。
- 浜野乙三さん:
- 3手目33龍が俗手の好手。以下も寄せは俗手で。
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