No.78からNo.80の3局は「オリンピックの開催に併せ」投稿いただいた龍一色図式(攻方受方各1枚)の連作で、
持駒が桂4、銀4、金4と一色持駒で統一された美しい組局です。
本作、ひと目72への脱出を防いで64桂と打ちたくなるところですが、 41玉と逃げられると、53桂は51玉、43龍は31玉で、
三桂あっても不思議と詰みません。
というわけで、44桂と右から打つのが正解。
これなら41玉は32龍がありますから62玉と逃げ出しをはかります。
一段目に落ちてくれれば一間龍があるので、続けて54桂、84桂、94桂と追撃します。
81玉なら83龍、91玉なら93龍で11手で詰み、どちらも正解です。
44桂、62玉、54桂、72玉、84桂、82玉、94桂、91玉、
93龍、81玉、92龍 まで11手
作者「最終4手変同がやや残念ながら左右からの桂打は全て限定出来ており、適度な紛れ・変化を有する端正な初形の佳品ではと考えています。
初級者向け。」
龍一色図式+桂一色持駒。 初形が玉を中心に点対称なのもいいですね。
[2021年8月9日追記]
龍一色図式+桂一色持駒はこれまで1作しかなく、余詰あり。
- 新田道雄 詰パラ1977年2月 36龍47龍|19玉|桂4
つまり、本作は龍一色図式+桂一色持駒の完全作1号局でした。
[追記終わり]
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- あいうえおさん:
- 同じ作者のNo.79、No.80は難しすぎて、解くのを早々にあきらめました。
我ながらヘタレですみません。
- 市原誠さん:
- 雪隠詰めは、気持ちが良いですね!
最後81玉、83龍、91玉、92龍までで雪隠詰。
- 山下誠さん:
- 桂馬が4枚並んで、終形もアート。
- 小山邦明さん:
- 初手64桂と打って41玉と逃げられると詰まない事がわかり、44桂にやり直ししました。
- 蛇塚の坂本さん:
- 桂で押して龍で決めるスマートな攻め方だと思った。
- 占魚亭さん:
- 初形がいいですね。
- S.Kimuraさん:
- 玉が真横に逃げていくのが面白いですね.
- inokosatoshiさん:
- 初手64桂だと41玉で不詰みなんですね。
- おかもとさん:
- 桂打がすべて限定なのはよかった。
- 小林巧さん:
- 一段目に下がりたくない玉様の蟹の横ばい。
初形姿よし。
ちょいと遊んで 持駒:香4枚でも54香以下21手でした。
成立すればおもしろいですが、残念ながら余詰がありますね。
- 中村丈志さん:
- 6四桂といきたくなる。
- 池田俊哉さん:
- 一間龍を作らせないために横ばいする玉。
74桂を打たせないためという71龍にちゃんと意味付けがあるのが良い
- 浜野乙三さん:
- この形で詰将棋になってるとは驚きました。
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