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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.72 大西智之さん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
「\」その2 20手台

アート展示室No.72 大西智之 前作と同じく、初形 「\」 の飛角1枚図式で、更に一色持駒 という三重条件作です。

本作も角飛のバッテリーで空き王手できる形で、更に飛の成不成も選択できるので、飛を動かす手だけで32通りもあります。 といっても、持駒が桂4だけなので、下段に落とすしかなく、初手は46飛成の一手でしょう。 これに対し33玉は43龍以下、24玉は44龍以下、変化はあるものの15手以内で詰むので、23玉が正解です(詳細手順は棋譜ファイル参照)。

  46飛成、23玉、35桂、22玉、14桂、11玉、

続く35桂にも逃げ方はいろいろありますが、22玉以外は比較的簡単です。
22玉に34桂では角道が止まるので13玉で逃れ。 14桂と右から打つのが正解です。
11玉と逃げられて、23桂打も23桂不成も12玉でダメ、41龍も21歩合で、ちょっと困ったように見えますが、21同龍と切ってしまうのが英断。

  41龍、21歩合、同龍、同玉、

43角成と押さえたいところですが、32銀合ぐらいでだめ。 33桂、11玉、12歩、同玉、34角成と、こちらに活用するのが正解です。

  33桂、11玉、12歩、同玉、34角成、11玉、

ここまでくれば、あとは手順に収束します。

  23桂、12玉、31桂成、13玉、23馬 まで21手

最後は11玉、21桂成(21成桂)まででもOKです。

作者 「初手は▲46飛成(限定)から入ります。 次いで桂2枚を打ち下し、7手目▲41龍で合駒を打診。 玉方は限定の△21歩合が最善の応手となりますが、構わず▲同龍の強襲が成立。 以下、▲33桂△11玉となった所で▲12歩と取った歩を使い、19手目ソッポの▲31桂成が決め手となります。 紛れも適度に含まれており、貴サイトや本誌にて採用して戴いた過去の拙作に比べても遜色無い仕上がりになったのではと考えています。」

同じ三重条件ながら、前作とはがらりと違った味わいの 楽しめる姉妹作でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
打った桂4枚が盤上で働いて詰む。みごとな姉妹局。
占魚亭さん:
四桂詰を期待しましたが、さすがに無理でしたか。
米澤歩登さん:
no.72がどうしても分からず鑑賞。 桂合が無いからこれで詰むのか。
津久井康雄さん:
冒頭の2度の桂打ち、左右どちらから打つかでかなり悩みました。
S.Kimuraさん:
桂馬4枚でよく捕まえられるものだと, 龍の威力に感心していました.
小山邦明さん:
初手の飛成の位置はここしかないが、その後の手順は少しややこしい感じ。
おかもとさん:
これで四桂詰だったら神品だが、、、それに近い詰め上がり。
池田俊哉さん:
この初形-持駒から詰むとは思えなかった。 左右に打ち分けられる桂もきれい

アート展示室No.72 解答:8名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  津久井康雄さん  山下誠さん  米澤歩登さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。