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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.68 やよいさん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
最果ての旅 60手台

アート展示室No.68 やよい 盤面巡回の旅、残っているのは端だけ。 最果ての旅にでかけましょう。 最後の本作は9×9四角形の軌跡曲詰(完全周辺巡り)

  41歩成、同玉、43香不成、31玉、

43香不成に合駒は飛しかないので取って詰みますが、ちょっと大変(棋譜ファイル参照)。 このシリーズを解いてきた人には作意でないのが明白なので読み飛ばした方も多いかも。

  33香、21玉、32香成、11玉

最初の角まで到着しました。 ここで曲がって成香追いで縦に進みます。

  12桂成、同玉、22成香、13玉、23成香、14玉、24成香、15玉、
  25成香、16玉、26成香、17玉、27成香、18玉、28成香、19玉

第二コーナーで曲がって今度は横に。

  18成香、29玉、39金、同玉、38金、49玉、48金打、59玉、
  69金、同玉、58銀、79玉、78飛、89玉、88飛、99玉

58金ではなく69金と捨てるのが銀引きを作る好手。 ここで再び縦に方向転換。

  89飛、98玉、99銀、97玉、96と、同玉、87銀、95玉、
  86銀、94玉、95歩、93玉、92銀成、同玉、56角、91玉

95玉のところ85玉は63角成以下。 軌跡は限定されています。 86銀に96玉は63角成、85桂合、同銀、97玉、53馬で、もう桂合がないので簡単。 最終コーナーを曲がって、ゴールはもうすぐ。

  81と、同玉、82歩、71玉、72歩、61玉、53桂、51玉
  41香成 まで65手

収束は前作と同様で香成まで還元玉で詰み。

作者 「ノンストップ周辺巡りです(テーマとして殆ど終わっているかとは思いますが…)。 作図条件は「玉座からの1周」「持ち駒なし」「完全限定手順」としました。」

詰将棋美術館メモ 4 軌跡曲詰でリストされているように、 65手のノンストップ周辺巡りは完全作だけでも8作あり、本作が9作目になります。 51の玉座からスタートするのは、意外にも本作のみ(最初の作品、詰パラ1962年9月西田尚史作が51玉だが早詰あり)。

3×3から始まって、5×5、7×7、9×9と四角形周辺巡りのシリーズ「八十箇所めぐり」も本作で完結。 すべて持駒なしで、中央の5筋スタート軌跡外れなしノンストップで還元玉と、統一されているのが美しいですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。 (シリーズ全体についての感想は展示室の総評をごらんください。)

蛇塚の坂本さん:
実に見事に綺麗な作品だなぁと、思いました。玉が、1筋9筋の端をぐるっと1周するなんて少し驚きです。 しかも一手づつ動いて行くなんて機械でも見ているようでした。 こんな詰め将棋が出来るなんて本当に大したものだと思いました。
長谷繁蔵さん:
59玉まで周りましたがこの後分からずギブアップ

惜しい。 69金捨てが継続する好手でした。

山下誠さん:
最後は完全外周巡り。 易しくて楽しい趣向。
ここで、やっと最初の作品の意図に気づいた。
おかもとさん:
45角がいろいろなところで良く効いている。
S.Kimuraさん:
4手目に合駒する変化に手を焼きましたが,周辺めぐりができたときは,感激しました.
津久井康雄さん:
45角の配置がキモですね。 かなり捌けて解後感よいです。
金少桂さん:
ここまで来たら最後は期待通りの周辺ノンストップ1周。
後から4手目42飛合の変化を確認したら想像以上に難しかった。
たくぼんさん:
ノンストップの周辺巡りで結願ですね。手順もお見事でした。
鳥本敦史さん:
端のターンのあたりは良く出来ていると思いました。
池田俊哉さん:
ノンストップ周辺巡り。 特に左下-左上のターンの構成がうまい。
56角が広く睨みを効かせている
Pathfinderさん:
期待通りの周辺巡り。 前作と同様に桂打ちから香成りで詰むのは意図的だろうか。

アート展示室No.68 解答:13名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  キリギリスさん
  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  津久井康雄さん  鳥本敦史さん  Pathfinderさん  蛇塚の坂本さん
  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。