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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.67 やよいさん
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
もっと周りを 40手台

アート展示室No.67 やよい 3×3、5×5と中心部を回った次は、少し広げて周りを探検しましょう。 本作は7×7四角形の軌跡曲詰。 これまでと同様中央の5筋からスタートして、軌跡を外れず、ノンストップで52に戻ってきます。

  53馬、42玉、44香、32玉、41馬、22玉

53馬に43玉は54馬で簡単。 44香に合駒は金か飛しかないので取って簡単です。 22で曲がり、続けて馬で縦に追っていきます。

  31馬、23玉、24歩、同玉、13馬、25玉、14馬、26玉、
  15馬、27玉、16馬、28玉

28まで来たら、今度は横に。 29や19に逃げるのは48馬があります。

  17馬、38玉、48馬、同玉、39馬、58玉、49馬、68玉、
  59馬、78玉、69馬、88玉

99飛が取られそうですが、87馬切りが強手。 続く86金捨てが好手で、97金以下金で縦に追うことができます。

  87馬、同玉、86金、同玉、97金、85玉、96金、84玉、
  95金、83玉、94馬、82玉

82で曲がれば、あとは出発点に戻るだけ、還元玉で詰め上がり。

  93金、72玉、73歩、62玉、54桂、52玉、42香成 まで49手

右図のように玉の軌跡で7×7の四角形がきれいに描き出されました。

作者 「7×7矩形のノンストップ1周還元玉です。 先行作「内房一号」の金追いに対し、本作は馬追いをメイン手順としました。」

駒場和男さんの「内房1号」(アートNo.73)は前作の解説でも紹介しました。 なお、7×7四角形巡りはもう1作、岡本正貴さんの「たまき」(詰パラ1990年12月)があります。 27からスタートし、ぐるっと回って28で詰み。 小駒図式で、こちらも金追いが中心になっています。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
強力な馬が消え最初の香が止めを指すのが面白い。
長谷繁蔵さん:
<い>つも面白いのを見せて頂き有難う御座います。これからも挑戦します。
山下誠さん:
なるほど、前局よりひとつ外側を回って還元する。
おかもとさん:
できれば、ずっと馬で追ってみたかったが、無理?

作者もそうしたかったのではないかと思いますが、99飛が浮いているので難しいのかも。

S.Kimuraさん:
下辺から8筋を上がるところが難しかったです.
右に戻ったり,8筋から反れたりするのではないかと,心配していました.
津久井康雄さん:
本作と次作は、玉の動きに合わせて手順を考えてしまいました。

玉の動きから逆に考えれば、87馬も86金もすぐ見えますね。

金少桂さん:
左下の曲がり角を成立させるのが難しそうだが巧くできている。
たくぼんさん:
各ポイントの切り替え部分の巧みさが引き立ちます
ハマGさん:
長方形一周、24箇所巡り
鳥本敦史さん:
ここまで来れば趣向は見切った。 途中省略してのインチキ解答可能。 破綻なく纏めるのは凄腕。
池田俊哉さん:
周辺より一つ内側をノンストップで回る。 3手目の44香が止めを刺す構成も面白い
Pathfinderさん:
馬追いと金追いで息もつかせず周回。 99飛配置が上手い。

アート展示室No.67 解答:15名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  キリギリスさん
  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  津久井康雄さん  鳥本敦史さん  Pathfinderさん  長谷繁蔵さん
  ハマGさん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。