連作2番目は使用駒桂香歩の鶯図式。
最初の作品は豆腐図式で3×3をぐるっと回りました。
本作は一回り大きく5×5の四角形を回ります。
1作目はと金引でなくと金寄で打歩詰を回避しましたが、今回は素直に52と引から入ります。
33で曲がって、34歩からと金追いで縦に移動。
37で曲がって、今度は77まで横に移動します。
52と引、43玉、44香、33玉、
34歩、同玉、24と、35玉、25と、36玉、26と、37玉、
27と、47玉、49香、57玉、48と、67玉、58と、77玉、
88とから再びと金追いで縦に移動。
73で曲がって53に戻れば、65桂まで還元玉で詰め上がり。
88と、76玉、87と、75玉、86と、74玉、85と、73玉、
72と右、63玉、62と右、53玉、65桂 まで33手
作者 「5×5矩形のノンストップ1周還元玉です。 鶯図式の条件で作図してみました。」
鶯図式からの5×5四角形の軌跡曲詰。
4辺共と金を中心に送るところ、統一感があっていい感じです。
前作と同じく上辺中央からスタートしてノンストップで一周、還元玉での詰上り。
5×5四角形はこれまで梅田亮さん(1997年3月)、駒場和男さん「山手線」(詰棋めいと第24号1998年6月)の2作品が創作されていて、
本作は3号局になります。
「山手線」は馬追い中心など、3作共追い方に個性があって、それぞれ楽しめます。
駒場さんの「山手線」(アートNo.74)は、同時発表ではありませんが、7×7の「内房1号」
(アートNo.73)、9×9の「外房9号」との連作になっていて、今回の個展に通じるところがあります (詰将棋美術館メモ 4 軌跡曲詰を参照)。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 蛇塚の坂本さん:
- これも元の位置に戻る形作りは素晴らしい。
- 長谷繁蔵さん:
- <よ>い趣向物と思い込み初手52と左から入ったので収束に52と引としました。
実戦と違って詰将棋は後からやり直せるのがいいですね。
- 山下誠さん:
- ゆったりとした鶯の旅は、外から二つ内側を回って還元する。
- おかもとさん:
- 74桂と76桂が、玉の軌跡限定だけでなく変化にも働いているあたりは流石。
- S.Kimuraさん:
- No.65と同じように,と金を寄る手を先にやったら,最初から入力をやり直す羽目になりました.
最後の方まで行かないとどちらが正解か分からないので困りました.
- 津久井康雄さん:
- と歩の次は歩桂香、見た目も楽しい。
- 金少桂さん:
- 4部作の中ではこれが一番道が見えてて巡りやすかった。
- たくぼんさん:
- 迷うことなく手が進むところがいいですね
- ハマGさん:
- 長方形一周、16箇所巡り
- 鳥本敦史さん:
- これもノンストップ一回転。
香を軸に楽しく追いかける。
- 池田俊哉さん:
- 前題より一回り大きな「ロ」の字をノンストップで回る玉。
7筋を上がる玉の軌跡を桂二枚でうまく制限している
- Pathfinderさん:
- 前作よりもひと回り大きな四角形。
豆腐図式に鶯図式という対比も面白いですね。
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